入力端子は、2基のHDMIと3.5mmのヘッドフォンジャックが1つとかなりシンプルだ。自宅で使うPCの他に、勤務先からテレワーク用に支給されたノートPCや、家庭用ゲーム機を接続するなどの使い方ができる。
OSDメニューはディスプレイ中央底面にあるジョイスティックで操作する。何もせずに左右に動かすと音量調整が行え、前後に動かすと入力端子を切り替えられる。押し込むとリング状のメニューが画面中央に現れ、奥で電源のオン/オフ、左で入力切り替え、前で映像表示モードを切り替え、右で詳細な設定メニューを呼び出す。
メニューでは「クイック設定」で明るさ、コントラスト、音量、色温度を設定できる。色温度は「ユーザー設定」「暖色」「中間」「寒色」の他、マニュアルで色温度を細かく設定可能だ。
他にも「画質」で表示する映像に応じたアスペクト比の設定や自動入力切り替えを有効化でき、「画質」では映像の色味、黒のレベルを設定する「ブラックレベル」や映像に応じて輝度を変える「DFC」機能、応答速度、FreeSync、クロスヘアの表示が行える。黒の強さは画質の「ゲーム機能設定」の「ブラックスタビライザー」からも設定でき、両方併せて設定すると映像の暗い部分を明るくして見やすく変更できる。
「カラー調整」では発色の強さを赤、緑、青だけでなく、「6色相環」を選べばシアン、マゼンタ、イエローの6色をそれぞれ「色合い」「彩度」に分けて設定できるため、自分好みに色味を変えられる。
例えば「MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)ゲームをよく遊ぶため、相手のハイライトカラーの赤を鮮やかに、他の色を抑えたい」「空や海の色を鮮やかに表示したい」など、表示したい映像に合わせて設定してもいいだろう。
本製品の解像度はフルHDを横に広げた形で、画面が横に広いおかげでウィンドウや作業スペースのレイアウトがしやすい。
例えば、資料などを参照しつつ「Zoom」や「Microsoft Teams」のようなビデオ会議ツールで打ち合わせを行うとき、相手の顔を見ながらスケジュールや資料も確認でき、余った部分にメッセージアプリなどを表示しておけば作業が終わった議事録などの資料をドラッグしてすばやく送信できる。
オンライン授業などでも、資料を共有したり映像でもホワイトボードなどに書き込んだりするケースも多いだろう。印刷して手元で確認したい場合は別だが、大画面に映像を映しつつ隣に資料を並べてデスクではノート取りに集中できる。
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