Dynabookのブースでは、同社の教育市場向け端末や教育関連サービスなどが展示されていた。シャープの100%子会社となったこともあり、同社ブースはシャープブースと隣接していた。
同社は一般法人向けに「dynaTeams『Job Canvas』」という働き方可視化ソリューションを提供しているが、その教育機関向けの開発を進めている。仮称は「dynaTeams『Job Canvas』‐学校版‐」とズバリである。
基本的な仕組みは企業向けと同じで、児童や生徒が使う学習用端末に専用クライアントソフトウェアを導入することで、それぞれの端末におけるアプリの使用状況を収集して可視化できる、というものだ。これにより、児童や生徒個々人が学習用端末をどのように使っているかを把握しやすくなり、教員が授業や指導に役立てることができるという寸法だ。
学校で学習用端末の運用をする場合、一番手間なのが児童/生徒のアカウント作成と初期パスワード設定だ。Dynabookでは、児童/生徒用アカウントを一括で作成/管理できる「dynaSchool Account Manerger」というソリューションを用意している。教員向けの研修プログラムも提供しており、ICTデバイスの学校へのスムーズな導入を支援するという姿勢が伺える。
学習用端末としては、GIGAスクール構想を前提として2020年に登場した「dynabook K50」(コンシューマー向けモデルのレビュー)のスペックを強化した新モデル「dynabook K60」が展示されていた。K60はCPUを「Pentium Silver N5030」(1.1GHz〜3.1GHz、4コア4スレッド)として基本スペックを引き上げ、「メインメモリ8GB/ストレージ128GB(eMMC)」というリッチなモデルもラインアップに用意している。
K60は高校生向けという位置付けで、K50は今後も小中学生向けとして併売されるという。オプションアクセサリーはK50とK60で共通で、耐衝撃性に優れたEVA素材採用ケースや合皮素材採用ケース、充電式アクティブ静電ペン、電池式アクティブ静電ペンなどが用意されている。
デル・テクノロジーズのブースでは、教育機関向けのノートPCやChromebookが多数展示されていた。
担当者に話を聞いてみた所、レノボと同様に最近はChromebookの引き合いが強いようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.