EDIX東京 2021では、ディスプレイを搭載する「シングルボードコンピューター」や、プログラミングを学べる“絵本”を出展する企業もあった。プログラミングをオンラインで学べるサービスを紹介する企業もあったのは、昨今の新型コロナウイルス感染症の流行が影響しているかもしれない。
obniz(オブナイズ)のブースでは、有機ELパネルを搭載したシングルボードコンピューター「obniz Board」を展示していた。
obniz Boardは専用の開発環境がなくてもHTMLとJavaScriptでプログラミングできることが特徴だ。Wi-Fi(無線LAN)通信機能も備えており、スマートフォンやタブレットを使えば、PCレスでプログラムの作成、ボードへの送信や制御を行える。
さらに、obniz Boardはブロックを使った「ビジュアルプログラミング」にも対応しているので、小中学生のプログラミング教育でも用いやすい。LED信号や人感センサーなど、8つのデバイスとobniz BoardをセットにしたIoT電子工作入門キット「obniz Starter Kit」も用意されている。
くもん出版のブースでは、プログラミングに関する書籍やSTEM教材が展示されていた。
興味深いのは、「くもんのSTEMナビ」という絵本シリーズだ。このシリーズは、プログラミング教育向けの「くもんのSTEMナビ プログラミング」と、科学分野を学べる「くもんのSTEMナビ サイエンス」の2つに大別され、それぞれプログラミングや科学に関する基礎知識を分かりやすく学べる。対象は「小学校高学年から」とされているが、“裏付け”がしっかりとしているので、大人にとっての入門書、あるいは知識の再確認手段としても非常に役立つ。
くもん出版が発行している「くもんのSTEMナビ」は、小学校高学年以上を対象とする絵本だ。「くもんのSTEMナビ プログラミング」は、その名の通りプログラミングに必要な理論をステップバイステップで学べる(全8巻)J&C流通コンサルティングのブースでは、「Python(パイソン」によるAIプログラミングを手軽に学べるオンライン学習サービス「Laibra(ライブラ)」のデモを行っていた。
プログラミングを学べるオンライン学習サービスは、他にもいろいろあるが、LaibraはPython自体の学習に加えて、AI(人工知能)ライブラリ「Keras」など、ライブラリの利用方法も体系的に学べることが特徴だ。
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