未来を創る「子どもとプログラミング教育」

STEM教育を支える電子工作キットが多数 「EDIX 東京 2021」の注目展示をチェック!(後編)(3/3 ページ)

» 2021年08月16日 13時30分 公開
[石井英男ITmedia]
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アーテックブース

 アーテックは、学校向け教材販売の大手企業であり、EDIXでは毎回広いブースを構えて多数の教材を展示している。今回も、広いブースで多くのSTEM教材を展示していた。

 同社のSTEM教材の主力は、「アーテックロボ」だ。アーテックロボには小学校/中学校の授業で用いる教育機関向けパッケージの他、市販バージョンである一般向けパッケージがある。一般向けパッケージはAmazonでも購入可能だ。

 教育機関向けパッケージは、主に小学校や中学校での利用を想定したもので、内容は「学習指導要領」に準拠している。児童/生徒向けのテキストや教員の指導用DVDも用意されている。予算の少ない教育機関には、パッケージをレンタル提供するサービスも用意されている。ある意味で“至れり尽くせり”である。

アーテック アーテックのブースには、アーテックロボを含むSTEM教材が多数展示されていた
教育機関向け 教育機関向けのアーテックロボは、パッケージのレンタル提供、児童/生徒用解説書など、教育機関や教員の視点に立つと至れり尽くせりである

 アーテックロボは「1.0」と「2.0」に大別でき、2.0では、Pythonの学習やIoTの学習にも対応している。よって、高等学校でも「情報I」や「情報II」の教材として利用できる。

 先述したobniz Boardで採用されている「obnizOS」を搭載した「アーテックロボ2.0 obniz版キット」も用意されている。クラウド経由となるが、これを使えばスマホを使ったロボットの遠隔制御も可能だ。

レンタルキット アーテックロボ2.0のレンタルパッケージを使った、中学校の技術・家庭科の技術分野で学習する「情報の技術」に対応した作例
レンタルキット こちらも、アーテックロボ2.0のレンタルパッケージを使った作例
Python アーテックロボ2.0のPython学習キット。高校の情報科の授業でも利用できる
IoTキット こちらはIoTデバイスの制御について学べるアーテックロボ2.0のIoT学習キット
情報科 高校では2022年度から「情報I」が完全必修科目となり、2025年1月の「大学入試共通テスト(旧大学入試センター試験)」において科目の1つに位置付けられる
obnizeOS アーテックロボ2.0には、obnizeOSを搭載するキットも用意されている。これを使うと、obnizeBoardと同様にHTMLとJavaScriptでロボットプログラミングができる
1.0 アーテックロボ1.0を使ったキットも用意されている。こちらもレンタルパッケージを選択できる

 アーテックブースでは、Webカメラやヘッドセット、ペン、マウスといったGIGAスクール対応のICT教育における必需品や、一般販売されているプログラミング学習教材も展示されていた。

デジタルマイクロスコープ PCに接続して使うマイクロスコープ
IoTデバイス 学校で使うであろう各種デバイスも展示されていた
はじめてのプログラミング工作 「はじめてのプログラミング工作」は、小学校のプログラミング教育に対応する工作キットで、一般販売もされている。分かりやすいマニュアルも付属している
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