新型「Fire HD 10」の専用キーボードはどこまで使える? 人気のChromebook「IdeaPad Duet」と比べてみた(4/4 ページ)

» 2021年08月17日 12時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]
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Chromebookキラーになるために必要なこととは

 以上のように、Fireと一体化して運用でき、保護機能も備えたケースとしては一通りの要件は満たしているが、キーボード自体の実用性はお世辞にも高くないというのが、今回試した上での率直な感想だ。

 こうした使い勝手に難があって高速入力が難しいキーボードは、かつてならば「メールなどの短文を打つなら支障はない」という表現が使えたのだが、今やメールはスマホで打てる時代なので、キーボードの利用価値は長文入力にあると考えてよい。そうした意味では、本製品がフィットするシーンは、筆者には思いつかないというのが正直なところだ。

 その原因は、やはり使い勝手を考慮していないキー配列にあるだろう。例えばChromebookであれば、ここ1〜2年は国内で販売されているモデルは日本語JIS配列が主流になりつつあるし、iPad用のキーボードについても、以前はUS配列ばかりだったロジクールが、2021年からとうとう日本語JIS配列を取り扱うようになったほどだ。

 今回のFire用のキーボードは、配列そのものに難がある上、それらをカバーできるほど、ソフトウェアの設定が柔軟というわけではない。日本語入力をするためのキーボードとしては、2週ほど周回遅れの印象だ。

 もっとも、Fireで外付けのキーボードがきちんと動作することはなかなか新鮮ではある。組み合わせるキーボードとして本製品をチョイスするかはともかく、テキスト入力デバイスとしての運用自体は、将来性を感じさせる。今後、さまざまな方向で改善が進んでいけば、日本でもChromebookキラーとなる可能性はありそうだ。

IdeaPad Duet Fire HD10 キーボード 試しにWindows/Android向けのBluetoothキーボード(ThinkPad トラックポイント キーボード II)を接続したところ、トラックポイントも含めて問題なく動作した。こちらであればEscキーもきちんと動作するので、やはりハードウェアの問題が大きいと言えそうだ
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