ベンチマークテストの結果を掲載する。MyASUSのモードについては、評価機の「パフォーマンスモード」の挙動が安定しなかったため、「スタンダード」で統一した。猛暑日が続くタイミングでのテストだったこともあり、環境の影響が顕著に表れたようだ。これは製品発売前の試作機ゆえという部分もあるだろう。
いろいろな条件で試した末、外気温33〜34度、室温25〜26度の室内で比較的エアコンに近い場所(直線距離で1.5m程度)で測定したスコアを中心に掲載しているが、この条件で測定する限りは、どのテストでもCore i7-1165G7搭載機として順当なスコアが出ている。
ただ、測定する場所の温度や前回実行時とのインターバルなどによってスコアは敏感に変動する。特に3D描画系では変動の度合いが大きく、半袖でも少し暑さを感じるくらいの室温(28〜29度程度)になると、FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークのスコアが6割程度になってしまうような場面も見られた。
バッテリーの駆動時間は、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでテストしたが、ディスプレイの輝度50%で公称値に近い駆動時間を確認できた。バッテリー駆動時のパフォーマンスも高速だ。
PCMark 10のスコア。室温25度の環境ではCore i7-1165G7搭載機としても上位のスコアになる。比較用に8コア16スレッドのRyzen 7 5800U(1.9GHz〜4.4GHz)を搭載した日本HP「HP Pavilion Aero 13-be」のスコアも参考として掲載しているが、さすがにこれには及ばない結果だ
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア(ディスプレイ輝度50%)。Ryzen 7 5800Uを搭載したHP Pavilion Aero 13-beのスコアも参考として掲載している。バッテリー駆動時のパフォーマンスも良好だアイドル時はほぼ無音で、静音性も優秀だった。高負荷時に少し大きくはなるが、空調を強めにかけていると意識しないと分からない程度にとどまる。放熱口がヒンジ奥にあることもあって、体感では高負荷時でもほとんど気にならなかった。
また、動作時はボディーのヒンジ奥を中心に発熱するが、全体に低めの温度が保たれる。室温が低い時はもちろん、多少室温が高めの状態でもパームレスト部は体温以下に保たれており、不快な熱を帯びるということはなかった。
ASUSストアでの販売価格は、Windows 10 Pro(64bit)プリインストールモデルで税込み21万8900円だ。CPUがCore i5-1135G7でメモリとSSDの容量を本機の半分にした下位モデル(B9400CEA-KC0751R)は同19万1400円となる。約1kgの薄型軽量ボディー、ビジネスシーンで快適に使えるパフォーマンスとロングバッテリーを両立させ、画面の品質、セキュリティ機能も兼ね備えており、アクティブなビジネスユーザーの生産性を向上させてくれることは間違いないところだ。この内容を考えると、納得できる価格だろう。
本製品は、通常の1年保証に加えて、購入後30日以内にMyASUSにユーザー登録するだけで手厚い保証が受けられる「ASUSあんしん保証」が付帯するのも魅力だ。さらに有償の拡張保守サービスも、個人向け、法人向けともに用意されている。長く安心して使いたいユーザーにとってはこの点もプラス要素だろう。
利用シーンを選ばずに快適動作! 2in1のビジネス向けモバイルPC「ASUS ExpertBook B5302FEA」を試す
ASUS、「ASUSのあんしん保証」に対応したビジネスノート/デスクトップ4機種を発売
ASUS本気の新世代軽量モバイルPC「ASUS ExpertBook B9450」の実力を検証!
小型だけど超パワフル! いろいろと楽しめるASUS「Chromebox 4」を試した
Office付きのオールラウンダー「ASUS Zen AiO 24」を試すCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.