液晶ディスプレイのサイズは14型で、画面解像度は1920×1080ピクセルだ。表面は映り込みの少ないノングレア仕上げで、長時間使っても目が疲れにくい。評価機は輝度が322ニトと明るさも十分で、色域もsRGB約100%カバーするパネルが使われていた(i1 Profilerでの計測)。
画面側の非表示部が左右は約4mm、上部が約8mmというスリムベゼルデザインを採用しており、画面占有率は94%と高く、フレームレスという感覚に近い没入感がある。それでいてWebカメラとマイクを画面の上部に内蔵し、自然なアングルで配信できることも見逃せない。
Webカメラにはスライド式の「プライバシーシャッター」を用意する。レンズ部分を物理的に覆えるので、カメラに映りたくない時に確実に映像をカットできる。「設定ミスで配信されているのではないか」「リモートで盗撮されているのではないか」といった生産性の低下につながる不安要素を完全に排除できるのはうれしい。
ASUS ExpertBook B9 9400CEAシリーズのCPUは、Intelの開発コード名「Tiger Lake」を採用している。上位モデルの評価機は、4コア8スレッドのCore i7-1165G7(下位モデルはCore i5-1135G7)、メモリは16GB(LPDDR4X-4266)、ストレージは1TBのPCI Express SSD(PCI Express 3.0 x4)を搭載している。
この上位モデルは、Intelが最高の体験ができるモバイルPCであると認める「Intel Evoプラットフォーム」の対象モデルでもある。Intel Evoプラットフォームは、単純なスペックだけでなく、PCの起動やスリープからの復帰のレスポンスや画面やサウンドまで含めてガイドラインがあり、その要件を満たした製品のみが認定される。
実際に使ってみても、やはり似たようなスペックの普及モデルとはワンランク違うキビキビ感がある。CPU(内蔵GPU)、メモリ、ストレージ、チップセット(PCI Expressや各種パーツの電力管理)までエコシステムを形成し、トータルで最適化が図られている成果が出出ていると思われる。バッテリー駆動時間が長いのもこうした最適化の恩恵だろう。
次に、インタフェース回りをチェックする。
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