扉と天板を完全に開いた状態は、まさに“お一人様ブース”だ。左右の視覚が扉で遮られるため、正面にあるPCに集中できる。それに木製のいいところは、やはり剛性が保たれていることだ。オレルタ本体ががっちりとして動かず、キー入力中もマウスを操作する際にもまったくブレずに使える。
約73(幅)×40(奥行き)cmの天板に、まずは普段使っている24型の液晶ディスプレイ、テンキー付きのキーボードと優先マウスを置いてみたところ、まさにジャストサイズで配置できた。ノートPCを閉じた状態で利用する分には十分だ。
デスクトップPCなら、オルレタの外に置いてケーブルを接続するか、Intel NUCのように液晶ディスプレイ背面に取り付けられるタイプや、ASRockのDeskMiniシリーズといった小型サイズのモデルが現実的だろう。というのも、扉を折りたたむと奥行きは約30cmしかなく、オレルタ内部の床置きは厳しいからだ。
試しに27型の液晶ディスプレイを入れてみたが、何とか天板に収まるものの、スタンドの形によっては手前にキーボードを置いておくスペースが足らなくなる。このため、24型クラスが上限と思った方がよい。
一方のノートPCだが、筆者が所有している15.6型のノートPCなら外付けマウスを接続しても十分に使えた。奥行きにはまだ少し余裕があるので、17型クラスのノートPCも利用できるだろう。
会社から支給されるのは13型クラスのモバイルPCが多いと聞くが、それなら天板にA4書類を置いても大丈夫なくらいのスペースがある。
天板の奥と、オレルタ下部にコードを通すための配線穴をそれぞれ設けることにより、足元がケーブルでごちゃつかないようになっている。配線穴には穴の開いたカバーが付いていて、PCから伸びる電源ケーブル、スマホやマウスを充電するためのUSB Type-Cケーブル、LEDライトの電源ケーブルなど、直径6mm程度のケーブル3本であれば束ねて通すことができた。
このカバー自体が取り外せるようになっていて、その際には50mm程度の大きめの穴が開く。そのため、太いケーブルが多くても対応可能なのはうれしい。
オレルタの扉部分や奥の壁には有孔ボードが用意されている。穴と穴の間のピッチが約3cmのボードが使われている。ここにフックを設置すればいろいろなものを引っかけられるので便利だ。規格としては3cmピッチの他に2.5cmピッチもあり、Amazonなどでは普通に検索すると2.5cmピッチのものがよくヒットするため、購入の際には気をつけよう。ちなみにKOMORUは2.5cmピッチだった。
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