「LAVIE」にWindows 11モデルが登場 お手頃モバイルも店頭販売(1/2 ページ)

» 2021年10月05日 14時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は10月7日から順次(※1)、ノートPC「LAVIE N11」「LAVIE N14」「LAVIE N15」と、ディスプレイ一体型デスクトップPC「LAVIE A23」「LAVIE A27」の新モデルを発売する。新モデルはWindows 11をプリインストールした他、Microsoft Officeが付属する構成では最新バージョンの「Office 2021」が付属する。

(※1)NEC Direct(Web直販)モデルについては10月5日から受注予定

LAVIE N11(10月7日発売)

 「LAVIE N11」は、5月に発売されたWeb直販限定のコンバーチブル型2in1「LAVIE Direct N11」の店頭販売モデルだ。店頭販売に当たり、スペックアップを施した上でOSをWindows 11 Proに変更し、Office Home & Business 2021を付属している。店頭での想定販売価格(税込み、以下同)は9万8780円前後だ。

LAVIE N11 LAVIE N11

 CPUはCeleron N5100(1.1GHz〜2.8GHz、4コア4スレッド)で、メインメモリは4GB(LPDDR4X)、ストレージは128GBのeMMCを搭載している。

 ディスプレイはWXGA(1366×768ピクセル)の11.6型IPS液晶で、タッチ操作とペン入力に対応する。本体に収納できる充電式デジタイザーペンも付属する。カメラはイン側が約100万画素、アウト側が約500万画素(AF対応)を備える。

 各種ポート類は、USB 3.0 Type-C端子、USB 3.0 Type-A端子×2、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボジャックとmicroSDXCメモリーカードスロットを備える。USB 3.0 Type-C端子は、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。無線通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.0に対応している。

 本体サイズは約290.4(幅)×212.1(奥行き)×20.5(厚さ)mmで、重量は約1.34kgとなる。ボディーはMIL-STD-810H(MIL規格)に準拠した耐衝撃性能を備える。バッテリー駆動時間は最長で約10.2時間(JEITAバッテリ測定法 Ver.2.0、以下同)だ。

 なお、このモデルにはPCに初めて触れる子どもを想定した「タイピングカバー」が付属する他、知育教材アプリ「シンクシンク」もプリインストールされる。

直販モデルもリニューアル

 LAVIE N11の店頭販売モデル登場に合わせて、直販モデルもCPUをCeleron N5100に変更したモデルが登場する。ストレージは64GBのeMMCとなるが、以下のカスタマイズに対応している。

  • LTEモジュールの搭載(SIMフリー)
  • タイピングカバーの省略
  • Bluetoothキーボードの付属
  • Officeアプリの省略、またはOffice Personal 2021への変更

 CPUにCeleron N4120を搭載するモデルも、OSをWindows 11 Proに変更した上で継続販売される。最小構成の標準販売価格は7万4000円程度だ。

LAVIE N14(10月14日発売)

 LAVIE N14は、1月に発売されたモデルのマイナーチェンジとなる。ただし、店頭販売モデルのCPUは第11世代Coreプロセッサに統一された。OSはWindows 11 Homeで、Office Home & Business 2021のライセンスが付属する。ボディーカラーはパールホワイトとネイビーブルーの2つで、想定販売価格は下位モデルが17万280円前後、上位モデルが21万4280円前後だ。

LAVIE N14 LAVIE N14の上位モデル(N1475/C)にはWindows Helloの顔認証に対応するWebカメラが搭載される(パールホワイト)
LAVIE N14 LAVIE N14の下位モデル(N1435/C)は、CPUがCore i3-1115G4に変更された(ネイビーブルー)

 CPUは、下位モデルがCore i3-1115G4(3GHz〜4.1GHz、2コア4スレッド)、上位モデルがCore i7-1165G7(2.8GHz〜4.7GHz、4コア8スレッド)を搭載している。メインメモリはDDR4規格のSO-DIMMで、両モデルともに8GBを備える。「メインメモリ増設サービス」を利用すれば、最大で16GBまで拡張可能だ。ストレージはPCI Express接続のSSDで、容量は下位モデルがが256GB、上位モデルが512GBとなる。

 ディスプレイは下位モデルがフルHDの14型液晶、上位モデルがフルHDの14型IPS液晶となる。ディスプレイ上部には92万画素Webカメラを搭載しており、上位モデルではIR撮影ユニットを統合することでWindows Helloの顔認証に対応する。

 ポート類は左側面に電源入力端子、SDメモリーカードリーダー、イヤフォン/マイクコンボジャックを、右側面にUSB 3.1 Type-C端子、USB 3.0 Type-A端子×2(1基は常時給電対応)、HDMI出力端子と有線LAN端子を備えている。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.0に対応している。

 ボディーサイズは約327(幅)×225.7(奥行き)×19.2(厚さ)mmで、重量は下位モデルが約1.46kg、上位モデルが約1.47kgとなる。バッテリー駆動時間は最長約12時間だ。

直販モデルにはAMD APU搭載モデルも

 LAVIE N14の直販モデル「LAVIE Direct N14」には、店頭販売モデルをベースとするIntelモデルの他、Ryzen 3 3250U(2.6GHz〜3.5GHz、2コア4スレッド)やAMD 3020e(1.2GHz〜2.6GHz、2コア2スレッド)を搭載するAMDモデルも用意している。

 選択するCPU(APU)によって選べるオプションに差異はあるが、主に以下のカスタマイズに対応している。

  • ボディーカラーに「パールブラック」を選択
  • OSをWindows 11 Proに変更
  • マウスの省略
  • メインメモリ容量の変更(4GB、8GB、16GBから選択可能)(※2)
  • SSD容量の変更(256GB、512GB、1TBから選択可能)(※2)
  • Officeアプリの省略、またはOffice Personal 2021への変更

(※2)16GBのメインメモリと1TBのSSDは、Intelモデルのみ選択可能

 最小構成の標準販売価格は12万円前後となる見通しだ。

LAVIE N15

 LAVIE N15は、光学ドライブを内蔵した15.6型ノートPCだ。店頭販売モデルは第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)、第11世代Coreプロセッサ、Ryzen 5000シリーズプロセッサのいずれかを搭載しており、幅広いユーザーニーズに応えている。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、Office Home & Business 2021を付属している。

第10世代Coreプロセッサモデル(10月7日発売)

 エントリーモデル(N1530/CA)は、Core i3-10110U(2.1GHz〜4.1GHz、2コア4スレッド)を搭載している。ボディーカラーはパールホワイトとネイビーブルーから選択可能で、想定販売価格は17万280円前後となる。

N1530/CA Core i3-10110Uを搭載するN1530/CA(ネイビーブルー)

 メインメモリはDDR4規格のSO-DIMM(2スロット)で、標準で8GB(4GB×2)、メインメモリ増設サービスを利用すれば最大32GBまで増設できる。ストレージはPCI Express接続の256GB SSDとDVDスーパーマルチドライブを備える。

 ディスプレイはHD(1366×768ピクセル)の15.6型液晶で、約92万画素のWebカメラを備えている。

第11世代Coreプロセッサモデル(10月21日発売)

 上位モデル(N1575/C)は、Core i7-1165G7を搭載している。ボディーカラーはパールホワイト、ネイビーブルー、カームレッドから選択可能で、想定販売価格は21万9780円前後となる。

N1575/C Core i7-1165G7を搭載するN1575/C(カームレッド)

 メインメモリはDDR4規格のSO-DIMM(2スロット)で、標準で8GB(4GB×2)、メインメモリ増設サービスを利用すれば最大32GBまで増設できる。ストレージはPCI Express接続の512GB SSDを備える。光学ドライブは、BDXLドライブとなる。

 ディスプレイはフルHDの15.6型IPS液晶で、顔認証対応の約92万画素Webカメラを備えている。

Ryzen 5000シリーズプロセッサモデル(10月21日/11月25日発売)

 最上位モデル(N1585/C)はRyzen 7 5800U(1.9GHz〜4.4GHz、8コア16スレッド)、上位モデル(N1565/C)はRyzen 7 5700U(1.8GHz〜4.3GHz、8コア16スレッド)、中位モデル(N1555/C)はRyzen 5 5500U(2.1GHz〜4GHz、6コア12スレッド)を搭載している。ボディーカラーは、最上位モデルがネイビーブルーのみ、上位/中位モデルがパールホワイト、ネイビーブルー、カームレッドから選択できる。

 最上位モデルは10月21日に発売される予定で、想定販売価格は23万6280円前後となる。上位/中位モデルは11月25日に発売される予定で、想定販売価格は上位モデルが19万7780円前後、中位モデルが18万1280円前後となる。

N1565/C Ryzen 7 5700Uを搭載するN1565/C(パールホワイト)

 メインメモリはDDR4規格のSO-DIMM(2スロット)で、最上位モデルは16GB(8GB×2)、上位/中位モデルは8GB(4GB×2)を備える。全モデル共に、メインメモリ増設サービスを利用すれば最大32GBまで増設可能だ。ストレージはPCI Express接続のSSDで、容量は最上位モデルが1TB、上位モデルが512GB、中位モデルが256GBとなる。光学ドライブは、最上位モデルがBDXLドライブ、上位/中位モデルがDVDスーパーマルチドライブだ。

 ディスプレイは15.6型フルHD液晶で、最上位モデルはIPSパネルを採用している。画面上部には約92万画素Webカメラを備えており、最上位モデルは顔認証にも対応する。

直販モデルは豊富なバリエーション

 LAVIE N15の直販モデルは、第10/11世代Coreプロセッサを搭載する「LAVIE Direct N15」、Ryzen 4000/5000シリーズプロセッサを搭載する「LAVIE Direct N15(R)」、Athlon Silver 3050U(2.3GHz〜3.2GHz、2コア2スレッド)またはAMD 3020eを搭載する「LAVIE Direct N15(A)」の3種類を用意している。

 カスタマイズメニューはベースとなるモデルやCPU(APU)によって異なるが、主に以下のカスタマイズを行える。

  • ボディーカラーに「パールブラック」を選択(※3)
  • OSをWindows 11 Proに変更
  • マウスの省略
  • メインメモリ容量の変更(選べる容量はベースモデル/CPUによって異なる)
  • ストレージの種類や容量の変更(SSDのみ、HDDのみ、SSD+HDDから選択)
  • 光学ドライブの選択(BDXLドライブまたはDVDスーパーマルチドライブから選択)
  • Officeアプリの省略、またはOffice Personal 2021への変更

(※3)フルHDのIPS液晶を搭載する構成では選択不可。LAVIE Direct N15(A)ではパールブラックのみ選択可能

 最小構成の標準販売価格は、LAVIE Direct N15が12万4000円前後、LAVIE Direct N15(R)が13万9000円前後、LAVIE Direct N15(A)が7万7000円前後となる。

LAVIE Pro Mobileは直販モデルのみマイナーチェンジ

 1月に発売された13.3型モバイルノートPC「LAVIE Pro Mobile」については、直販モデルの「LAVIE Direct PM」のみマイナーチェンジが行われる(店頭では既存モデルを継続販売)。

 LAVIE Direct PMは、プリインストールするOSがWindows 11 ProまたはWindows 11 Homeとなる。また、Officeの付属を選択した場合は、最新のOffice 2021(Home & BusinessまたはPersonal)のライセンスが添付される。その他のカスタマイズオプションは、既存モデルと同様だ。

 最小構成の想定販売価格は19万8000円前後となる。

LAVIE Direct PM LAVIE Direct PM限定色のメテオグレー。電子プライバシーフィルター付きのCore i7-1165G7搭載構成では、5Gモデムを搭載できる
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年12月05日 更新
  1. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年11月27日現在】 (2024年11月27日)
  2. Intelの新型デスクトップ向けGPU「Intel Arc B570/B580」登場 新アーキテクチャ+グラフィックスメモリ増量でGeForce RTX 4060以上の性能 (2024年12月03日)
  3. ニンテンドーDSにQWERTYキーボードを追加したような二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」を試す (2024年12月04日)
  4. Amazonが「Fire TV Stick HD」のプレゼントキャンペーンを開催 新製品のサウンドバーとのセットも (2024年12月04日)
  5. 「デーン!」 PS5の起動画面が突如“初代PS”に ソニーが仕掛けた12月3日の30周年サプライズにユーザー驚く (2024年12月03日)
  6. デルが「ブラックフライデー 2024」を開催中! XPSやAlienwareなど、最大31%オフでポイント3倍 (2024年12月03日)
  7. バッファローのSOHO向け新型NAS「TeraStation TS3030シリーズ」を情シス目線で試す 中小規模ビジネスで「2.5GbE」はメリットになるのか? (2024年12月03日)
  8. Thunderboltに無線LAN、10GbE対応の最新デスクトップPC「DAIV FX-I7G7S」を試す (2024年12月04日)
  9. やはり軽いのはいい! 13.3型AI PC「HP EliteBook 635 Aero G11」にスイッチして分かった驚き (2024年12月05日)
  10. 他社製品と比較して分かった「SwitchBot CO2センサー」の弱点 ただし多機能さでつぶしが利く買い得感はあり (2024年12月02日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー