PlayStation 5の増設スロットにPCIe 4.0 SSDを追加! 増設方法は? 内蔵SSDとの違いは?ゲームのインストールや起動はどっちが速い?(1/4 ページ)

» 2021年10月07日 12時00分 公開
[西川善司ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 2020年に発売されたソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)の「PlayStation 5」や、日本マイクロソフトの「Xbox Series X|S」といった新世代ゲーム機は、ついにメインストレージデバイスがHDDからSSD(Solid State Drive)となり、より大容量のデータを高速に取り扱えるようになった。

 しかも、SATA接続ではなくPCI Express接続のNVMe(Non-Volatile Memory Express)タイプのSSDが採用されることとなり、最新のPCシステムに追いつくこととなったワケである。

SSDを採用した次世代ゲーム機

 新世代ゲーム機のうち、Xbox Series X|Sの方は、増設SSDとしては、メモリーカードのような形状の専用周辺機器を提供する方式を採択した。増設の際には、この“SSDカード”を、Xbox本体側に実装された専用スロットに差し込んで使うことになる。ある種「ゲーム機らしい実装形態」といえる。

PlayStation 5 FireCuda 530 Xbox Series X|S用の日本シーゲート「Xbox Series X|S 用 Seagate ストレージ拡張カード」。容量は1TBだ

 対して、PlayStation 5(以下、PS5)の方は、最新PCと全く同じ、NVMeタイプ(後述)のSSDスロットをマザーボード上に実装し、PC環境で使われているNVMeタイプのSSDをそのままのフォームファクターで採用した。

 よって、増設の際には本体カバーを取り外して、マザーボード上のSSDスロットにアクセスする必要がある。専用周辺機器ではなく、汎用(はんよう)パーツが利用できるため選択の自由度は高いが、その代わり、増設手法としてはややマニアックなスタイルとなっている。

 PS5の発売以来、長らく、この増設スロットに関しては「将来、有効化予定」という状態が続いていたが、この9月にSSDスロットの活用が解禁となった。おそらく、多くのPS5ユーザーが、この増設スロットを埋めたくてウズウズしていたはずだ。

 そのようなわけで、本稿ではこのPS5の増設SSDスロットにSSDを増設する手順などを紹介したいと思う。

PlayStation 5 FireCuda 530 SIEの「PlayStation 5」(左)と、日本シーゲートのSSD「FireCuda 530 Heatsink」(右)
PlayStation 5 FireCuda 530 FireCuda 530 Heatsinkの付属品一覧。ヒートシンクを省いたモデルも用意されており、容量は4TB/2TB/1TB/500GBがラインアップされる。保証期間は5年間だ

PS5に適合するSSD製品とは?

 結論から言うと、PS5に適合するSSDを選択する際、最も簡単なのは、ある程度名の知れた周辺機器メーカー製の製品で「PS5増設スロット対応」などの触れ込みが書かれている製品を選ぶのが一番安心でトラブルが少ないことだろう。

 逆に「コストパフォーマンスがよいPC向けの汎用品を使いたい」という場合は、慎重に製品を選ぶ必要がある。

 さて、PS4時代に内蔵HDDをSSDに換装して以来、SSDと疎遠になっていたゲームファンの中には、SSDと聞くと2.5インチサイズのHDDによく似た箱型の製品を連想する人もいるかもしれない。しかし、PS5が要求するSSDは「M.2」型と呼ばれる、見た目にはガムのような、長細い基板形状のSSDになる。

 実際、PS5の増設SSDスロットは、このM.2スロットなのだ。

PlayStation 5 FireCuda 530 縦置きも横置きにも対応したPlayStation 5。内部へアクセスする際は、全てのケーブルやデバイスを取り外そう
PlayStation 5 FireCuda 530 PS5の増設SSDスロットにFireCuda 530 Hearsinkを装着した状態。詳細な取り付け方法は後述する

 ただ、このM.2型のSSDだが、一般ユーザー向けにリリースされている製品としては2つのタイプがある。

 1つはNVMeタイプ、もう1つはSATAタイプだ。

 PS5には、前者のNVMeが適合する。製品によっては「PCI Express接続対応」というような記述の場合があるかもしれない。あるいは「Key Mタイプ」(M Keyと逆順に書いてある場合もあり)という記述になっていることもあるだろう。

 うっかりやってしまってはいけないのが、後者の「SATA接続のSSD」を選んでしまうことだ。「PS5にはM.2スロット対応のSSDが適応するらしい」という情報だけで製品を選んでしまうと、見栄えこそNVMe接続タイプとパッと見変わらないが、SATA接続タイプは接続端子の形状が違っているため(下図参照)、NVMe接続を要求するPS5に挿すことができない。

PlayStation 5 FireCuda 530 端子の形状にも注意したい。KEY MとKEY Bが混在したKEY B&Mもある(QNINEのWebサイトより)

 NVMeタイプのSSDは、端子形状としては上図の「KEY M」端子になっており、一方で、SATAタイプは「KEY B&M」が多い。以前はSATA接続対応タイプとして「KEY B」もあったが、現在流通しているSATA接続タイプは「KEY B&M」が圧倒的に多い。

 PS5の増設SSDとして使おうとする場合、NVMeタイプのSSDならば、どれでもいいわけではない。NVMeタイプのSSDは、データ伝送の際に「PCI Express」というバスインタフェースを利用するのだが、PS5では、最新PCと同世代のPCI Express Gen 4(第4世代の意。以下、PCIe 4.0)伝送に対応したSSDを要求してくる。

 PCIe 4.0対応のNVMeタイプのSSDはまだ市場に出回ってから2年強といったところで、まだまだ新しい存在だ。価格が熟れたPCI Express Gen 3(PCIe 3.0)接続対応タイプを間違えて購入しないようにしたい。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月25日 更新
  1. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  2. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  3. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  4. 45gの伝統を破った「忍者」の感触を持つ1台 HHKB 30周年記念モデルがもたらす「軽さ」をじっくり試す (2026年06月24日)
  5. 血管の健康状態も可視化! サブスク不要で「振動通知」を備えた意欲作のスマートリング「RingConn Gen 3」を試す (2026年06月25日)
  6. カジュアルゲーマーの最適解になる? 日本HPのゲーミングノートPC「HyperX OMEN 15」のIntelモデルを試す (2026年06月25日)
  7. 各ポートの充電状況が見える「UGREEN 100W PD 充電器 5ポート」がセールで33%オフの5980円に (2026年06月22日)
  8. EIZO、21:9比に対応した曲面34.1型ウルトラワイド液晶ディスプレイ 7年間標準保証を実現 (2026年06月24日)
  9. 白い「Osmo Pocket 4P」をDJIのグローバル本社「Sky City」で見てきた ハッセルブラッドを統合する真の狙い (2026年06月22日)
  10. 「Next GIGA」を見据えた動きはまだまだ続く! 1人1台の学習用PCだけでなく特別教室や校務で使うPCも展示多数 (2026年06月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー