マウスコンピューターの「G-Tune H5」は、同社のゲーミングブランド「G-Tune」に属する15.6型ゲーミングノートPCだ。高性能なCPUとGPUに加え、リフレッシュレート240Hzの高速な液晶ディスプレイを搭載しており、トータルで高レベルのゲーミング体験を得られるのが特徴になっている。新たに加わったIntelの第11世代Coreプロセッサ搭載モデル「G-Tune H5」(11世代CPU)の評価機を入手したので、性能や使い勝手を検証しよう。
ボディーサイズは、約360.2(幅)×243.5(奥行き)×26.6(厚さ)mmで重量は約2.23kgだ。最近の製品らしくコンパクトで扱いやすい。ACアダプターは230W仕様で大きさも重さもあるため頻繁に持ち運ぶことは現実的ではないが、室内の移動や収納などは楽にできる。剛性も十分あるので、帰省や出張などの際に持ち出すこともできるだろう。
バッテリー駆動時間は公称約10時間(JEITAバッテリー動作時間測定法Ver.2.0)となっている。動画再生ベースでの時間なのでゲームが10時間できるわけではないが、ビジネスアプリ中心の使い方ならばこれに近い駆動時間が期待できるだろう。容量は93Whとたっぷりあるので、いざというときはスマートフォンのバッテリーとしても活用できる。
CPUはCore i7-11800Hを搭載する。開発コード名「Tiger Lake-H」で知られる第11世代Coreプロセッサの8コア16スレッドモデルの1つだ。
ゲーミングノートPCやクリエイターPCでは定番的に採用されているCPUだが、前世代で同じような位置付けだったCore i7-10750Hからは、シングルスレッド/マルチスレッド性能、電力効率、いずれも大きく進化しており、アドバンテージは大きい。
メモリとストレージは、BTOで柔軟なカスタマイズが可能だ。標準でも16GBのメモリ、ストレージにM.2 NVMe SSDを512GB搭載しており、ゲーミング向けには当面十分な内容になっている。BTOではメモリを最大64GB、ストレージは最大2TB+2TBのデュアルSSDも選べるが、予算に余裕があるならメモリを32GB、SSDを1TBにしておくと、将来的にも余裕を持って使えるのでお勧めだ。
ゲーム体験を大きく左右するGPUには、GeForce RTX 3070 Laptop(グラフィックスメモリは8GB)を採用する。周波数ブーストのリミッターである「最大グラフィックスパワー」も140Wと、RTX 3070搭載機としては高出力な設定となっており、ゲーミングでもクリエイティブ用途でも高いパフォーマンスを期待できる。
「ディスクリートモード」を搭載していることも見逃せない。一般的なノートPC向けの外部GPUでは、「NVIDIA Optimus Technology」によって、内蔵GPUと外部GPUをアプリケーションによって使い分けることで消費電力と性能が最適化されている。
ただ、NVIDIA Optimus Technologyでは外部GPU利用時でも内蔵GPUを経由して出力されるため、性能面でマイナスの影響が出ることがある。ディスクリートモードではこの機能を利用せずにNVIDIA GPUから直接出力可能なため、NVIDIA GPUの性能をより発揮することができる。
続いて、液晶ディスプレイやキーボード回りを見ていこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.