試用したRGBアルミニウムフレームモデルは、「RGB」と付く通りキーがさまざまな色に光るゲーミング仕様だ。キーキャップの文字はプリントではなく2色成形なので、かなとアルファベットの両方で光が透過して美しい。
光り方のパターンは18種類あり、右上の電球が印字されている効果キーを押すと変わる他、Fn+右方向キーで同じパターン内で「RGBのウェーブ→赤のウェーブ→青のウェーブ」といった形で色を変えられる。光る強さはFn+F5キーで弱まり、Fn+F6キーで強まる。ただ、筆者の個人的な印象だが、最大限に光らせてもちょっと弱いような気がする。もうちょっと強く光ってもいいと思う。
先述の通り、K2には4000mAhのバッテリーが内蔵されている。これはBluetoothによるワイヤレス接続時に使われるもので、公称値ではバックライト消灯時で最大240時間、バックライト点灯時で約70時間のタイピングができるという。日数換算すると、消灯時は約10日間、点灯時は3日弱ほど使える計算である。
Bluetoothモードでは、10分以上キー入力がないと自動的にスリープに移行する。バックライトを付けっぱなしで使っていても、小まめにスリープに入ってくれるので、実際は想像以上によく持つ印象を受ける。
ただし、バッテリー残量のインジケーターは要改善だ。本体の左側面をのぞき込まないと分からないからだ。Bluetoothモードのインジケーターと同じように、特定のキーが光って教えてくれると分かりやすいと思うのだが……。
K2は、購入時に「赤軸」「青軸」「茶軸」の3タイプからキースイッチを選べるようになっている。搭載するキースイッチは「Gateronスイッチ」と呼ばれており、広く知られている「Cherry MXスイッチ」と電気的な互換性を持つ。スイッチを押した際の感触もCherry MXスイッチのそれとほぼ同様なので、Cherry MXスイッチを使ったキーボードを使ったことがあれば打ち心地を想像できるだろう。
筆者は今回茶軸構成を試用していたのだが、個人的にどうも軽く感じたので、別途青軸スイッチ構成を購入して使ってみた。これでキーの重さはちょうど良くなったが、どうしても“クリッキー”なので、キーを打つ音が大きくなってしまう。1人で仕事をする分にはいいが、他に人がいる環境では青軸の利用はちょっとはばかられる。
Keychronでは、一部キーボードにおいて、「ホットスワップ対応モデル」を用意している。「ホットスワップ」は、はんだ付けなしでキースイッチを交換できる機構のことで、特定のキーのみスイッチを替えるといったカスタマイズが容易に行えることが魅力だ。
今回レビューしているK2にも、US配列のホットスワップモデルが存在する。個人的には60±15gfの黒軸を使いたいとふと思ったのだが、日本で販売されているK2はホットスワップ非対応モデルのみとなっている。ちょっと残念である。
ただし、コペックジャパンに話を聞いてみた所、現在ホットスワップ対応モデルも販売することを検討しているという。これは期待したい。
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