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QualcommがノートPC向けArm SoC「Snapdragon 8cx Gen3」を発表、搭載製品は2022年前半に登場予定

» 2021年12月02日 16時40分 公開
[ITmedia]

 米Qualcommは12月1日(現地時間)、ノートPC向けのArm SoC「Snapdragon 8cx Gen3」「Snapdragon 7c+ Gen3」をプライベートイベント「Snapdragon Tech Summit 2021」にて発表した。どちらも、搭載ノートPCは2022年前半に発売予定だという。

「Snapdragon 8cx Gen3」のチップ写真 「Snapdragon 8cx Gen3」のチップ

 Snapdragon 8cx Gen3は、高性能ノートPCに向けたArm SoCだ。2020年9月に発表した「Snapdragon 8cx Gen2」の後継に当たる。Samsung Electronicsの5nm(5LPE)プロセスで製造する。Windows 11が動くPC向けSoCでは初めて5nmプロセスで製造されるSoCになるとしている。

 プロセッサ「Kryo」は、高性能コア(最大3GHz駆動)4つと、高効率コア(最大2.4GHz)4つを組み合わせた構成となる。コアのマイクロアーキテクチャは大きく改良されており、前世代品に比べてシングルスレッドでは最大40%、マルチスレッドでは最大85%高い性能を発揮するという。GPUである「Adreno」も大きく進化しており、前世代品に比べて最大で60%性能が向上しているという。

Snapdragon 8cx Gen3 マルチスレッドなら、前世代品に比べて85%高い性能を発揮する

 前世代品であるSnapdragon 8cx Gen2は、KryoプロセッサやAdreno GPU、「Hexagon」DSPなどの組み合わせでAI演算を処理しているが、この点は新製品でも変わっていない。ただし、プロセッサやGPUなどの改良によってAI演算性能が大きく向上している。前世代品では最大で9TOPSほどだったAI演算性能が、3倍以上の29TOPSほどまで上がった。

 メモリはLPDDR4x-4266を使用でき、ストレージはPCI Express(NVMe)とUFS(Universal Flash Storage)3.1に対応する。

 各種演算性能が大きく向上しているが、消費電力は抑えている。Qualcommは、Snapdragon 8cx Gen3なら、1回のフル充電で25時間以上動作するノートPCも作れるとしている。

 セキュリティ対策機能も強化した。セキュアブート機能を持たせた他、Microsoftの「Pluton」に対応した「Qualcomm Secure Processing Unit」を搭載しており、「Microsoft Secured-core PC」仕様に準拠するノートPCを作れるとしている。

 無線ネットワーク機能はWi-Fi 6/6EやBluetooth 5.1に対応し、5G接続機能を持たせることもできる。5Gの通信速度は組み合わせるモデムによって異なるが、「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」を使用した場合、下りで最大10Gbpsの性能を発揮する。

Chromebookも視野に入れた廉価版にも新製品が登場

 一方のSnapdragon 7c+ Gen 3は、Windows PCだけでなくChromebookでの採用も狙った廉価版Arm SoCだ。製造元は明らかにしていないが、6nmプロセスで製造する。2021年5月に発表した「Snapdragon 7c Gen 2」の後継製品となる。

Snapdragon 7c+ Gen 3 ロゴ 「Snapdragon 7c+ Gen 3」のロゴマーク

 Kryoプロセッサは8コア構成となっており、前世代品に比べてシングルスレッドで最大30%、マルチスレッドで最大60%高性能となっている。Adreno GPUも改良しており、前世代品に比べて70%性能が向上している。

 無線ネットワーク機能はWi-Fi 6/6EとBluetooth 5.2に対応する。さらに5G接続機能を持たせることも可能で、「Snapdragon X53 5G Modem-RF System」と組み合わせることにより、下り最大3.7Gbpsで5G通信が可能になる。

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