Let's noteの特徴の1つである豊富なインタフェースも健在だ。最大40Gbpsのデータ転送、ディスプレイ出力などマルチに使えるThunderbolt 4(USB Type-C)ポートを2基装備する。Thunderbolt対応のビデオキャプチャデバイスや、高速ストレージなども本来の性能で利用できる。Type-AのUSBポート(USB 3.2 Gen 1)も3基ある。
HDMI出力やアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、有線LAN(1000BASE-T対応)、フルサイズのSDメモリーカードスロット(SDXC/UHS-II対応)など、薄型の製品では省かれがちな端子も用意している。
在宅ワークの生産性を高める手法の1つとして、別途液晶ディスプレイを利用することがあるが、本製品のディスプレイ出力端子は、HDMIにアナログRGB、USB Type-C(Thunderbolt 4/DisplayPort Alternate Mode)とそろっており、別途変換アダプターやドックなどを必要とせず新旧さまざまな環境に適応できる。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、Bluetooth 5.1を標準で装備する。評価機の5Gモデル(CF-FV1VUCCP)については、5G通信機能も内蔵しており、5Gにおける高速なモバイルデータ通信ができる。現状、Panasonic Store Plusで販売されているモデルで5Gに対応するのはこのモデルのみだが、4G通信機能は他のモデルでもカスタマイズで搭載可能となっている。
ノートPCで在宅ワークを始めると突き当たる壁が、画面サイズだ。多少小さくとも短時間の利用では気にならないが、長時間となるとストレスを感じるようになり疲労となって生産性を低下させる。画面サイズをそのままに表示内容だけ大きくしたのでは作業領域が狭くなり、これも生産性の妨げになる。ハイブリッドワークで持ち運ぶならば、省スペース性、可搬性も確保したいだけに悩ましいところだ。
そうしたハイブリッドワークの事情を考慮すると、ベストバランスといえるのが、本製品のアスペクト比3:2、2160×1440ピクセルに対応する14型の液晶ディスプレイだ。14型と大きめのサイズゆえ無理のない大きさで利用できる。アスペクト比3:2/2160×1440ピクセルの画面解像度は、一般的な16:9/フルHD解像度(1920×1080ピクセル)に比べて縦に長く情報量も多いため、見やすさを犠牲にせずに作業領域も広く作業もはかどる。
縦に長いWebページならば、大きさそのままでスクロールせず下の方まで表示できるし、A4縦サイズをベースに作成されていることが多いオフィス文書も相対的に大きく表示可能なので、ビジネス用途とは相性が良い。写真のフォーマットも3:2が標準なので、こちらも写真全体を表示させた時に16:9よりも相対的に大きく見える。
この14型で、3:2の液晶ディスプレイは夏モデルの購入ユーザーからも好評で「15.6型感覚で利用できる」という声もあったそうだが、その感想も良く分かる。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」と、カラーキャリブレーションツール「i1 Profiler」を使って計測した輝度は450ニト、色域もsRGB比約98%と広かった。液晶の配向方式の記載はないが、視野角も広く、目視でもくっきりと発色の良さを感じる表示で、IPS系のパネルを利用していると思われる。こうした見た目の印象の良さも、モチベーションを上げてくれる要因になる。
次にキーボードなどの入力面を見ていこう。
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