こだわりのキーボードも健在だ。縦横とも約19mmのキーピッチ(一部を除く)を確保したフルサイズのキーボードを搭載する。ストロークも約2mmとモバイルPCとしては深い。タイピング時に指が引っかかりにくいように角を丸めたリーフ型キートップ、4つのキーごとにスペースを設けたファンクションキー、カーソルキーを他のキーより少し下げるとともに「↑」キーの左右を空きスペースにするなど、細かい部分まで打ちやすさに配慮されている。
キーボード手前には、Let's noteの伝統であるホイールパッドを備える。奥行きを生かして他のモデルよりも大型化(直系約64.5mm)しており、3本指や4本指によるジェスチャー操作もしやすくなっている。
開発コード名「Tiger Lake(UP3)」ことモバイル向けの第11世代Coreプロセッサを中核とする基本システムを採用し、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphicsを利用する。
メモリには通常のDDR4よりも省電力かつ高速なLPDDR4Xを採用しており、CPU内蔵GPUのグラフィックス性能、そして電力効率の良さ(=バッテリー駆動時間)を最も引き出せる組み合わせとなっている。
ストレージにはNVMe SSDを採用する。直販専用のプレミアムエディションでは、標準でPCI Express 4.0対応の高速モデルを搭載しており、カスタマイズで最大1TBまで容量が選べる他、PCI Express 3.0のSSDをさらに追加することも可能だ。
今回の評価機の構成は、Core i7-1185G7(vPro対応)、メモリは32GB(LPDDR4X)、ストレージ容量は256GB(PCI Express 4.0/NVMe)、OSはWindows 11 Proという内容だ。なお、ラインアップにはIntelが最高の体験ができると認める「Intel Evo vProプラットフォーム」準拠モデルもある。5G通信機能が省かれる代わりにタッチパネルが搭載され、Lバッテリーが標準となっているが、基本スペックは共通だ。
近年のCPUは放熱状況によって周波数を調整するため、高性能CPUの性能をしっかり発揮できるかどうかは放熱設計によるところが大きい。パナソニックでは、ツインファンを採用した冷却システムをFV1のために新設計した。IntelのCPUの高度な管理機能(DTT=インテル ダイナミック・チューニング・テクノロジー)を活用してパナソニックが独自にチューニングを行った「Maxperformer」により、性能を引き出している。
ハイブリッドワークで欠かせない、ビデオ会議で役立つカメラやマイク回り、さらにはベンチマークテストで性能を確認する。
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