バッテリーの駆動時間は、PCMark 10/Modern Office Battery Life(ディスプレイの輝度50%、キーボードバックライトオフ)でテストしたが、残量20%までで5時間弱だった。評価機が搭載するSバッテリーは容量が30Whであることや高解像度のディスプレイを搭載していることを考えると妥当といえる。
静音性、放熱性能もかなり優秀な部類だ。アイドル時は無音に近い状態で、負荷をかけると一時的に大きくなることもあるが、負荷をかけ続けても耳障りにならないほどほどのところで落ち着く。それでいてボディーもしっかり発熱できている。
CINEBENCH R23/CPUテスト開始から約10分後にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温21度)。奥の排気口付近は最大51度と高い温度になっているが、それ以外では特に気になる発熱はない。ボディー左側が少し高めだがそれでも体温より少し高い程度だ。ビジネス用途でこれ以上の負荷がかかることもあまり考えにくい。Let's note FV1は、可搬性と疲労しにくい使い勝手の良さ、快適な性能を見事に両立させている。快適な音声通話ができる「COMFORTALK」などテレワーク/ハイブリッドワーク向けに一歩踏み込んだ機能も搭載しており、ハイブリッドワーク適性は抜群だ。評価機の直販価格は39万8200円と高価だが、Windows 11を機会にハイブリッドワークを意識して導入するならば、有力な候補になるだろう。
今回はFV1シリーズをレビューしたが、パナソニックのLet's noteシリーズは1996年6月の「AL-N1」から2021年で25周年を迎えた。その「Let's note25周年記念モデル」として、12型の2in1モデル「QV1」シリーズのプレミアムエディション(CF-QV1VTYCP)が用意された。
記念モデル限定カラーとなる本体色「ブロッサムゴールド」に加え、事前の人気投票で選ばれた特別デザイン天板の2種類(「淡藤色の渚」と「暮色の宵」)が、同社ショッピングサイト「Panasonic Store Plus(パナソニックストアプラス)」で購入可能だ。
左から「淡藤色の渚(あわふじいろのなぎさ)」「グラインダーアートネイビー」「暮色の宵(ぼしょくのよい)」で、いずれも直販サイト「Panasonic Store」でQV1シリーズのプレミアムエディションのみ選択可能だ
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