AMDは1月4日(米国太平洋時間)、新型のデスクトップ向けCPU「Ryzen 7 5800X3D」を2022年春に発売することを発表した。合わせて同社は、新アーキテクチャを採用するデスクトップCPU「Ryzen 7000シリーズ」を2022年後半(7〜12月)に登場する予定であることも明らかにした。
【訂正:12時30分】初出時、「Ryzen 7 5800X3D」とすべき部分を「Ryzen 7 5700X3D」と記載していました。おわびして訂正いたします
【訂正:14時10分】Ryzen 7000シリーズの登場予定時期について、「2022年後半」とするべき所を「2022年第2四半期」としていました。おわびして訂正いたします
Ryzen 7 5800X3Dは、Zen 3アーキテクチャのRyzen CPUをベースに、同社の「3D V-Cache Technology」を適用することでL3キャッシュを大幅増量してパフォーマンス向上を図ったCPUである。主なスペックは以下の通りとなる。
CPUソケットは従来通りの「Socket AM4」で、AMD 400/500シリーズチップセットを搭載するマザーボードをそのまま利用できる。ただし、既存のマザーボードで利用するには、事前にUEFI(BIOS)の更新が必要となる。
このCPUは、1080p(フルHD、1920×1080ピクセル)のゲーミングにおいて、デスクトップ向けRyzen 5000シリーズの最上位製品である「Ryzen 9 5900X」(3.7GHz〜4.8GHz、12コア24スレッド)と同等かそれを上回るパフォーマンスを発揮するという。
Ryzen 7000シリーズは、5nmプロセスの「Zen 4アーキテクチャ」に基づくデスクトップ向けCPUだ。
デスクトップ向けのRyzenプロセッサは、第1世代(Zenアーキテクチャ)から現行世代(Zen 3アーキテクチャ)に至るまで、共通のフォームファクターを採用してきた。それに対し、Ryzen 7000シリーズは1718ピンのLGA(Land Grid Array)パッケージを採用する。それに伴い、CPUソケットに初めての変更(Socket AM4→Socket AM5)が生じる。
その他、Ryzen 7000シリーズではPCI Express 5.0バスとDDR5規格のメインメモリをサポートする。
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