Intelは1月4日(米国太平洋時間)、第12世代Coreプロセッサの追加ラインアップを発表した。モバイル(ノートPC)向けの製品が新たに登場する他、デスクトップ向けの製品が多数追加される。搭載製品は今後順次登場する予定だ。
第12世代Coreプロセッサは「Alder Lake(アルダーレイク)」という開発コード名で開発が進められてきた新型CPUで、処理性能を重視する「パフォーマンスコア(Pコア)」と省電力性を重視する「高効率コア(Eコア)」を組み合わせる設計を採用している。スケーラビリティー(柔軟な拡張性)も重視しており、単一のアーキテクチャで薄型/小型ノートPC(ウルトラモバイル)からデスクトップPCまでカバーできることも特徴だ。
今回追加される新製品では、PコアとEコアを両方備えるモデル(SKU)に加えて、デスクトップ向けにはEコアを省略することで価格を抑えたモデルも登場する。その他、アーキテクチャに関する詳細は、過去の記事を参照してほしい。
第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)から始まったモバイルPCの認証プログラム「Intel Evoプラットフォーム」は、第12世代Coreプロセッサの登場に合わせて要件に「インテリジェントなコラボレーション体験」が加わる。昨今、Web会議などオンライン越しでの共同作業が増えていることを踏まえた措置だという。
加えて、新しいEvoプラットフォームでは、ハイエンドモバイル(モバイルワークステーションやゲーミングノートPC)向けの「Hプロセッサ」もプログラムの対象となる。認定を受けるには、以下の要件も追加で満たす必要があるという。
さらに、新しいEvoプラットフォームではフォルダブルディスプレイに関する要件も定められた。ディスプレイサイズなど具体的な要件は明らかとなっていないが、準拠するフォルダブルデバイスは2022年中にリリースされるという。
第12世代Coreプロセッサでは、企業向けの管理/セキュリティ機能である「Intel vProプラットフォーム」が想定する組織の規模別に2種類に分かれる。
従来の大企業での利用を想定したvProは「Intel vPro Enterprise」という名称となる。vProの全機能を利用可能で、Windows PCに加えてChrome OSデバイス(Intel vPro Enterprise for Chrome)もサポートする。
一方、中小企業や個人事業主で必要な最小限の管理/セキュリティ機能を厳選して搭載した「Intel vPro Essentials」が新たに登場する。vPro Enterpriseに準拠するPCは、vPro Essentialsの全機能にも対応している。
第12世代Coreプロセッサの登場に合わせて、EvoプラットフォームとvProプラットフォームのロゴバッジのデザインがマイナーチェンジされる。
従来のEvo(非vPro)ロゴバッジには「Powered by Core」と記載されていたが、新バッジでは省かれる。また、従来Evo vProロゴバッジはEvoロゴの方が目立っていたが、新バッジではvProを強調する一方で、小さく「An Evo Design」と記載されるようになる。
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