プロナビ

Intel Evo Platformとは何か? グローバルリーダーに聞くProject Athena/Intel Evo Platformの関係は?(1/2 ページ)

» 2020年09月10日 15時15分 公開
[マルオマサトITmedia]

 先日、Intelは第11世代CoreプロセッサとともにIntel Evo Platformを発表した。これはかねて「Project Athena」と呼ばれ推進されてきたプロジェクトの一貫として展開するプログラムで、ブランドロゴにより「ユーザーがベストな体験をできる」ことを示すものということだ。かつて、同社が展開してきた「Centrino」や「Ultrabook」の2020〜2021年版といえるものだ。

 このIntel Evo Platformブランド展開の経緯や狙いについて、Project Athenaのプロジェクトリーダーとして主導してきたジョシュ・ニューマン(Josh Newman)氏にオンラインで話を聞く機会を得た。その模様をお伝えしよう。

Intel Evo Platform オンラインインタビューに応じてくれたジョシュ・ニューマン氏(副社長 兼 クライアント・コンピューティング事業本部 モバイル・イノベーションセグメント事業部 事業部長)。Project Athenaをプロジェクトリーダーとして推進している

次世代のノートPC体験を示す「Intel Evo Platform」

――Intel Evo Platformのブランド化に至った経緯や狙いを教えてください。

ニューマン氏:Project Athenaは、業界全体のイノベーションや革新をもたらすための数年規模で続くプロジェクトです。パートナー企業との共同開発や実証実験などにより、最高のノートPC体験を提供することを目的として、これまでもこれからも続いていきます。Project Athenaという名称は、業界内でのプロジェクトネームで、マーケティングのトレードマークとして使っているものではありません。

 Intel Evo Platformは、Project Athenaの活動によって、これまでにない素晴らしいノートPC体験ができることを伝えるため、素晴らしい体験ができるノートPC製品であることを分かりやすく示すべく展開するプログラムです。

Intel Evo Platform Intel Evo Platformは、Project Athenaの活動によって、これまでにない素晴らしい体験ができるノートPC製品であることを分かりやすく示すために展開するプログラムということだ

――Intel Evo Platformロゴを取得している製品数を教えてください。

ニューマン氏:第11世代Coreプロセッサの発表後、現時点で50種類の搭載製品が発表されています。このうち約20機種は、Intel Evo Platformのロゴを取得しています。Intel Evo Platformのロゴを取得するには、Intel Iris Xeグラフィックスを搭載した第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)を採用した製品であることを含め、Intel Evo Platformのシステム要件を満たす必要があります。

 それは、従来のアプリケーションを高速かつ高レスポンスで使えることに加えて、これからより重要になってくるAI推論も高速に行えることを示します。また、いつでもどこでも快適に仕事や研究に利用することができ、仕事や思考を妨げない快適な体験ができるラップトップデバイスであることを示します。

――従来のIntel Evo Platformのロゴに相当する「Engineered for Mobile Performance」ロゴはもう使われなくなるという理解でよろしいでしょうか?

ニューマン氏:従来の「Engineered for Mobile Performance」のロゴは、第10世代Coreプロセッサを搭載したProject Athenaにおける最初の世代の技術で開発された製品を示すものでした。ですが、厳密にいうと、従来のEngineered for Mobile PerformanceとIntel Evo Platformは同等のものではありません。

 前者は、業界内でのマーケティング、セールスに利用するもので、製品にロゴシールを貼って消費者に広くアピールするという意図はありませんでした。

Intel Evo Platform Intelの発表会で展示されていた「Engineered for Mobile Performance」のロゴ付きノートPC

――Intel Evo Platformブランドの要件として下記が挙げられています。

  • 「電源を問わずレスポンスが良いこと」
  • 「9時間以上のバッテリー持ち(フルHDモデル)」
  • 「1秒以内のスリープ復帰」
  • 「30分の充電で4時間駆動(フルHDモデル)」
  • 「Wi-Fi 6(Gig+)とThunderbolt 4の実装」

 Project Athenaから項目が増え、より要件が具体的になりました。その意図を教えてください。特に「Wi-Fi 6(Gig+)とThunderbolt 4の実装」を加えた理由を教えてください。

ニューマン氏:Project Athenaを推進するにあたっては、実際にノートPCを使う人がどのような行動をとるのか、真に快適なラップトップデバイスはどのようなものかということについて、研究を重ねた結果です。

 どこでも安心して仕事ができることが重要だと考え、最新のイノベーションを反映させ、このようなKEI(Key Experience Indicators)をフィーチャーしています。Thunderbolt 4については、ケーブル1本で、データ転送、ディスプレイ出力などさまざまなデバイスを接続でき、多用途に対応できるベネフィットを評価しています。また、Wi-Fi 6については、ビジネスでも動画コンテンツを扱うことが増えてきたことを鑑み、接続の安定性、高速な転送ができるための要素として取り入れました。

Intel Evo Platform 日本の記者説明会で示されたIntel Evo Platformの概要
Intel Evo Platform Project Athenaは、ノートPCを利用するユーザー行動、どのような体験が求められているかをリサーチし、KEIを設定しているという
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. Apple製品が一斉値上げ、Mac Studioは9万円超も 主要モデルの新価格まとめ (2026年06月25日)
  2. 血管の健康状態も可視化! サブスク不要で「振動通知」を備えた意欲作のスマートリング「RingConn Gen 3」を試す (2026年06月25日)
  3. 手首の負担を減らす“逆チルト”が秀逸! Razer初の多機能エルゴキーボード「Pro Type Ergo」はオフィスの救世主に (2026年06月26日)
  4. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  5. 実売2000円台とコスパ最強だけど玄人向け? 断線や充電専用ケーブルも一目で判明するXYZA「USB-C CABLE CHECKER 2」の実力 (2026年06月26日)
  6. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  7. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  8. AM4の勢いは止まらない!? 熱伝導シート付属の「Ryzen 7 5800X3D 10th Anniversary Edition」が登場 (2026年06月27日)
  9. ビックカメラがBTOデスクトップPCの販売を開始 (2026年06月26日)
  10. カジュアルゲーマーの最適解になる? 日本HPのゲーミングノートPC「HyperX OMEN 15」のIntelモデルを試す (2026年06月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー