本製品は縦置きと横置き、どちらでも使用でき、その切り替えは本製品側でも、Windows側でも行える。困りものなのが、解像度が3840×1100ピクセルと高いにもかかわらず、Windows側では最大175%までしか拡大できないことだ。
今回の試用環境に依存する問題の可能性もあるが、本来ならば300%くらいに拡大したいところで、一工夫を必要とする。ブラウザベースのコンテンツならば、ブラウザ側で文字サイズを大きくすることも検討した方がよいだろう。
拡大率は175%が上限で、もう少し余裕がほしいところ。ちなみに解像度は1100×3840ピクセル以外にも選択肢はあるが、このアスペクト比を維持したものはなく、実質1100×3840ピクセルの一択となる本製品は画面分割モードも搭載しており、左右に2つの画面を表示(PBP:ピクチャー・バイ・ピクチャー)したり、1つの画面をもう1つの画面にオーバーレイで表示(PIP:ピクチャー・イン・ピクチャー)したりできる。
前者については、細長い画面ではフィットしない画面を、一般的なアスペクト比に近い比率で表示したい場合に便利だ。片方の画面は消灯させておくこともできる。
この画面分割モードでは、2つの映像ソースからの入力が必要になる。つまりHDMI、USB Type-C、アナログRGBという3つの入力端子のうち2つから受け取った映像信号を、分割した2つの画面に表示するわけだ。1台のノートPCとUSB Type-CおよびHDMIの2系統で接続し、トリプルディスプレイ環境を構築することも可能だ。
本製品の特徴である設置方法について、実際の設置例を踏まえながらもう少し詳しく見ていこう。
本製品は縦向きの場合はプライマリーのディスプレイの隣に、横置きの場合はディスプレイとキーボードの間に置くのが、基本的なパターンということになるだろう。
一般的なモバイルディスプレイは、デスクの面積が狭いと、設置場所を用意するだけで一苦労だが、本製品はデスクトップPCのディスプレイとキーボードの隙間に設置できるので、手軽に表示領域を広げられる。
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