外出中でも声だけで自宅の家電を操作できる「Echo Buds」(第2世代)を試して分かったこと(1/4 ページ)

» 2022年02月28日 12時30分 公開
[渡辺まりかITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 AmazonのAlexaデバイスを利用してスマートホームを構築している人であれば、外出先からでもスマート家電(化したものも含めた家電)を操作することがあるだろう。例えば、数日旅行にでかけている際に、防犯のため照明をオン/オフする、自動掃除機を確認する、ドアの鍵がかかっているのかをチェックするなどだ。

 家の中なら、Alexa搭載のスマートスピーカーに呼びかけるだけで済むのでかなり楽なのだが、外出先ではAlexaアプリをスマホで開き、そこからデバイスを開き……と、ちょっと面倒くさい。多くの人は面倒だと思わないかもしれないが、究極の面倒くさがり屋の筆者は、これが手間で仕方がない。

 そんなことを考えていたら、Amazonが「Echo Buds(第2世代)」を発表し、国内で販売開始したという。早速試して、ものぐさな性格を正当化してみようと思う。

Echo Buds 第2世代 Amazonの完全ワイヤレスイヤフォン「Echo Buds(第2世代)」。カラーは写真のグレーシャーホワイトと、ブラックがある

スマートスピーカーが完全ワイヤレスイヤフォンに?

 今回発売されたEcho Budsは、第2世代となっている。第1世代は、2019年9月に発表されたのだが、ついぞ国内に上陸することはなかった。そのため、日本に限って言えば、このEcho BudsがAmazon純正のAlexa搭載イヤーバッズとして最初のものになるだろう。

 Echo Buds(第2世代)は片耳で実測6g(両耳だと12g)、ワイヤレス充電ケースが48gで、イヤフォン本体のサイズが約19.1(直径)×20(奥行き)mm(イヤーチップ含まず)、それ自体がバッテリーにもなる充電ケースが約66.8(幅)×28.6(奥行き)×39.1(高さ)mmと、一般的な完全ワイヤレスイヤフォンと同程度のサイズ感だ。

Echo Buds 第2世代 本体の他にウィングチップ、SS、S、Lのイヤーチップ、充電用ケーブルが付属する
Echo Buds 第2世代 ケースから本体を出したところ。シェルの部分はほぼ真円だ。内側に大きく「R」「L」とプリントしてあるので、左右を間違える可能性はグンと減りそうだ
Echo Buds 第2世代 右はEcho Buds 第2世代で、左にGalaxy Buds Proを置いて充電ケースを比較したところ。真上から見ると、Echo Budsの方が小さく見えるが(上段左)、真横から見ると、Galaxy Buds Proが平たく、Echo Budsが縦型でやや大きいのが分かる。また、底面にAmazonのロゴマークがある(右下)

 イヤフォン本体はIPX4レベルの耐水性能があり、しぶき程度であれば気にする必要がない。ただし、“防水性”、“防汗性”があるわけではないので、汗をかいたらすぐにふき取るなどの対策をした方が長く使い続けられるだろう。

 5.7mmのダイナミックドライバー、イヤフォン外側に2つのビームフォーミングマイク、内側に1つのマイクを内蔵している。アクティブノイズキャンセリング(ANC)の切り替えもできるため、通話時には相手の声がはっきり聞こえ、自分の声もくっきりと伝えられそうだ。もちろん、音楽などのリスニングでは没入感を得られるに違いない。

Echo Buds 第2世代 スマイルマークの目の部分がビームフォーミングマイク。まるでシロイルカを連想させる顔つきだ

 Bluetooth 5.0でデバイスと接続し、HFP/A2DP/AVRCPなどのプロファイルに対応し、コーデックはSBC/AACをサポートする。対応OSはAndroid 6.0/iOS 12以降となるが、Google Nexus 6やiPhone 5Cなど、一部のAndroid端末やiPhoneには非対応だ。

 本体だけで最大5時間の音楽再生を行え、充電ケースとの併用で最大15時間に延ばすことができる。充電ケースは2種類用意されている。USB Type-Cケーブルのみで充電するもの(税込み1万2980円、以下同様)と、USB Type-C接続とワイヤレスの2通りで充電できるもの(1万4980円)だ。

 ワイヤレス充電対応ケースはQiもサポートしており、Echo Buds(第2世代)のためにデザインされたワイヤレス充電パッドで最大5W対応の「Anker PowerWave Pad for Amazon Echo Buds(2nd Gen with Wireless Charging)」(以下、PowerWave Pad)をオプションで選べるようになっている。原稿執筆時のセット価格は単体より980円アップするだけなので、買っておいても良いかもしれない。

Echo Buds 第2世代 背面には充電用のUSB Type-CポートとBluetoothペアリング/工場出荷時の設定にリセットするボタンがある
Echo Buds 第2世代 別売となる「Anker PowerWave Pad for Amazon Echo Buds(2nd Gen with Wireless Charging)」には、Echo Buds(第2世代)に合わせたくぼみが天面部分にある。単体での価格は1980円だ

 続いて、スマホアプリとの設定を見ていく。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  4. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー