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プレミアムな2in1モデル「Surface Laptop Studio」は誰のためのPC? 試して分かったこと(1/3 ページ)

» 2022年04月08日 14時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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 「Surface Laptop Studio」は、日本マイクロソフトのSurfaceシリーズに新たに加わった14.4型2in1ノートPCだ。上質なボディー、アスペクト比3:2の液晶ディスプレイなどのSurfaceシリーズの特徴に加えて、クリエイティブユースでも使える高い性能と、画面だけをフリップするユニークな機構により、タブレットとしても使える利便性を備えた製品となっている。

 4月8日現在、コンシューマー(個人向け)にはスペックの異なる5つのモデルがラインアップされており、Microsoft Store(Web直販)では最小構成のモデルが税込み20万6580円で販売されている。今回は、上から2番目の構成(直販で税込み34万1880円)の評価機を入手したのでレビューしよう。

Surface Laptop Studio Surface Laptop Studio

洗練されたデザインでプレミアムな質感を演出

 外観をチェックすると、金属製ボディーの質感の高さが際立つ。Surfaceシリーズの世界観を継承しつつ、世代を経るごとに洗練され、付加価値を増している印象だ。

 ボディーのサイズは、約323.28(幅)×228.32(奥行き)×18.94(厚さ)mmで、重量はCore i5モデルが約1742.9g、Core i7モデルが約1820.2gとなっている。重量の差は、外部GPU(NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop)の有無に伴うものだ。

 公称のバッテリー容量は58Wh、公称駆動時間はCore i5モデルが約19時間、Core i7モデルで約18時間である。外部GPUを搭載するCore i7モデルを含めて、比較的長時間のバッテリー駆動を実現している。

高い質感 中央にMicrosoftのミラーロゴを配置したシンプルなデザインながら、質感の高さが際立つ。表面はサラッとした手触りで、指紋も全くといってよいほど付着しない
底部もシンプル 底部もシンプルで、外部GPUを搭載している構成とは思えないほどだ。ちなみに、写真の通りパームレスト寄りのへこみの部分には「Surface スリムペン 2」を磁石で取り付けられる
ACアダプター 付属するACアダプターは102W仕様だ。接続は、Surfaceシリーズの独自端子である「Surface Connect」で行う
Battery Reportの結果 バッテリーレポートで内蔵バッテリーの状況を確認する。公称の駆動時間は、Core i7モデルで約18時間となっている
前面と背面 前面(上)と背面(下)。底面はひと回り小さい段差のあるデザインとなっている
キーボード Enterキーが大きく確保されたキーボード。実測のキーピッチは横が約19mm、縦が約18.5mmで、浅いストロークだがクリック感はしっかりあり、静音で上品な打ち心地となっている。Del(Delete)キーの内側にある電源ボタンは、軽い力でも反応してしまうので、F12キーやDelキーを多用する人は少し気になるかもしれない

Thunderbolt 4端子を2基搭載

 インターフェイスは、最大40Gbpsのデータ転送やディスプレイ出力など多用途に使えるThunderbolt 4(USB4)端子を2基搭載する。USB PD(Power Delivery)の電源入力にも対応しているため、USB PD対応のACアダプターも利用できる。

 純正品以外のACアダプターは動作保証の対象ではないが、試しにレノボ製のUSB Type-C ACアダプター(65W出力)を接続してみた所、ACアダプターとして利用できた。ライトな作業(ベンチマークテスト結果画面のコピー/ペーストなど)であれば充電も可能だった。

 スピーカーはクアッド(4基)構成で、左右側面の下側の奥側にある。最大の音圧はかなり大きく、3割程度のボリュームでも一般的なPC利用には十分だろう。Dolbyのサラウンド技術「Dolby Atmos」にも対応しており、ゲームや映画などコンテンツに合わせた臨場感あるサラウンドサウンドが楽しめる。

 通信機能は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LANとBluetooth 5.1を標準で装備する。

左側面 左側面。Thunderbolt 4端子が2基ある。下側には排気口とスピーカーがあり、両者はデザイン的にシームレスに処理されている
右側面 右側面。ACアダプターの接続などに用いるSurface Connect端子と、イヤフォン/マイクコンボ端子を備えている
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