ポラールがパーソナルトレーナーの役割も兼ねるランニングウォッチの新モデル「Polar Pacer」シリーズを投入ハイブリッドワークのお供に(2/3 ページ)

» 2022年04月18日 08時01分 公開
[渡辺まりかITmedia]

新機能「ウォーキングテスト」でモチベーションを継続させる

 Polar Pacerシリーズで初めて搭載した機能が、有酸素運動能力の高さを知るための「ウォーキングテスト」だ。

 これまでも、ランニングテストで有酸素運動能力を知る機能を装備していたが、Polar Pacerシリーズでは、長時間ランニングできない人でも、心拍機能や最大酸素摂取量、フィットネスレベルをウォーキングで計測/記録する。日々のわずか15分のウォーキングで、自分のレベルを把握したり、成長を感じたりすることができるため、ウォーキングを続けるモチベーションにつながる。

Polar Pacer 最大酸素摂取量(VO2max)をチェックできるウォーキングテストを新たに備えた。日々のウォーキングに取り入れれば、能力の向上につながり、運動のモチベーションアップも期待できる

 アクティビティー後には、どれだけカロリーを消費したかだけでなく、炭水化物/タンパク質/脂質をそれぞれどれだけ消費したのか(そのぶん補給すればいいのか)といった、三大栄養素別消費エネルギーも表示される。FuelWise(栄養補給リマインダー)を設定しておけば、ベストなタイミングで水分やエネルギー補給のタイミングを通知することも可能だ。

 「トレーニング負荷 Pro」機能では、筋肉(自動計測)/心肺機能(自動計測)/自分で感じる(手動入力)疲労度から、トレーニング負荷を数値化する。怪我を招きやすいオーバートレーニング状態になっていないかどうかを客観的に把握するのに役立つ(Pacer Proのみ)。

 レース当日の日程と距離を登録するだけで、それまでのトレーニング実績や最近の運動量に基づいたランニングプログラムを作成する機能や、ランニング中の心拍数とスピード、ランニング総力を確認するランニングインデックス機能など、まさに“ランニングウォッチ”にふさわしい機能をふんだんに盛り込んでいる。

 アクティビティーの種類は130以上あり、50mの防水、スマホからの通知機能、ミュージックプレイヤーコントロール機能、睡眠分析機能など、スマートウォッチとして必要なさまざまな機能も備えている。

 Pacer ProとPacerの違いは、「Pacer Proは本格的なランナー向けのため、ルートナビゲーションやHill Splitter(上昇・下降自動計測)、サイクルパフォーマンステスト、手首でのランニングパワー計測があること。また、ベゼル部分がアルミニウム製で高級感があること」などで、ランニングに必要な機能はPacerにも搭載されているとのことだ。

 榊原氏は、「我々は“心拍屋”。心拍から、トレーニングをサポートしていきたい」と語った。

Polar Pacer 競技としてのマラソンを楽しみたい人、いつどこでもランニングを楽しみたい人でなければ、Pacerでも十分だという
Polar Pacer Polar Pacerのカラバリは、左上上段からライラックパーブル、ディープグリーン、下段左からナイトブラック、ミルキーホワイトとなる

「Polar Pacerはいつでもそばにいるトレーナー」と高橋尚子さん

 続くトークセッションに登壇した高橋さんは、開口一番「時計(ランニングウォッチ)の進化ってすごいな、と身をもって感じている」と述べた。

 「シドニーオリンピックが開催された2000年当時は、1km進むごとにラップタイムを時計に記録させていき、次のペースを自分で計算。どんなに疲れていても、どんなに早く寝たくても、その前に日誌に書き写しておかないと、メモリの限界を迎えた時計では次の日に記録できなくなってしまった」と回想する。

 そして「でも、今ならGPSと連動して自動的に1kmごとのペースを記録してくれるし、レースや練習後に(連携させている)iPad(のPolar Flowアプリ)を立ち上げるだけで記録のバックアップが終わる。ペースだけでなく、心拍数などどれだけの強度で行えたかもデータとして記録される。本当に便利になった」と高橋さん。

Polar Pacer ポラール アンバサダーの高橋尚子さん

 従来のPolar Vantage M2より薄く軽く、しかも肌に触れる裏面の凹凸がなくなったことに触れ「腕へのフィット感がアップして、より一体感が増した」と感想を述べた上で、「Vantage M2でも、違和感がなかったけど、Pacer Proは睡眠中に着けていても全く気にならない。たぶん、ここに集まっている人たちもそう感じるのでは?」と語りかけた。

 「睡眠の質や状態は自分でコントロールできないし、どのような状態なのかが分からない。でも、Polarの時計を着け続け、記録と自分の感覚を比較し続けることで、記録と感覚が近づいてきた。自分の体を理解できるようになってきた。1日のうち3分の1の時間を費やす睡眠時間を有意義なものにできる。 Polar Pacerシリーズは、ランニングを愛する人にとって、パーソナルなパートナー/コーチ/トレーナーとして、レベルアップしていく助けになることでしょう」と語る。

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