ノートPCの画面を拡張したい場合に、手軽な方法として人気を集めているのがモバイルディスプレイだ。もともとは外出先に持ち歩いて使うための製品だが、設置や片付けが手軽に行えることに加え、実売2〜3万円という手頃な価格で購入できるのが人気の秘訣(ひけつ)だ。
このモバイルディスプレイだが、最近の製品はUSB Type-C接続をサポートし、PCとケーブル1本で接続できるのも特徴に挙げられる。多くの製品は汎用(はんよう)性の高いHDMI接続にも対応しているので、まずUSB Type-C接続を試し、それでうまくいかなければHDMIで接続するという、二段構えのつなぎ方ができるというわけだ。
そんなモバイルディスプレイのうち、最もメジャーな画面サイズが今回紹介する15.6型である。一般的なノートPCとほぼ同じサイズで、ノートPCと並べて設置するのはもちろん、縦向きにしてデスクトップPCのディスプレイの隣に並べ、作業に使わないウィンドウをまとめる用途にも活用できる。
今回は、本連載でこれまで紹介した15.6型のディスプレイを中心に、さまざまな切り口からオススメの製品をその特徴とともに紹介する。なお、実売価格は2022年4月26日時点での税込み価格となる。
ProLite X1670HCのオススメポイント
実売2万円を切った圧倒的なコスパのよさが売りだ。接続方法はUSB Type-C限定でHDMIはサポートせず、スピーカーも搭載しないなど割り切りが目立つが、その一方でユーザー登録を行うことで保証期間が5年に延びるのは魅力である。スタンドは本体と一体化しており、ベゼル幅は太めでデザインはやや無骨な点は好みが分かれるかもしれない。
VG1655のオススメポイント
縦置きにも対応する一体型スタンドを搭載したモデル。多くの製品は、縦置き時のスタンドは自前で調達しなくてはいけないので、標準で対応する本製品は外出先で縦置きで使うことが多いユーザーに最適だ。USBアダプターが標準添付されるのに加え、USB Type-Cケーブルは狭い場所での使い勝手に優れたL字コネクター仕様なのもうれしい。
ZenScreen MB16ACVのオススメポイント
スタンドと一体型で、折りたたむとほぼフラットになるボディーが特徴のモデルとなる。縦置きにも対応する他、背面のネジ穴を用いて三脚に固定できるので、屋外などデスクがない場所での一時利用にも対応可能だ。HDMI接続には非対応だが、DisplayPort Alternate Mode非対応のUSB Type-Cポート搭載PCでの利用もサポートしている。
続いて、残る2モデルを見ていこう。
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