レノボ・ジャパンの「ThinkVision M15」は、USB Type-C接続の15.6型モバイルディスプレイだ。USB Type-Cポートを本体の左右側面に搭載し、レイアウトを気にせずに接続できる他、パワーパススルー機能により、サブディスプレイとして使用しながら本製品経由でノートPCを充電することも可能だ。
同社のモバイルディスプレイはこれまで14型しか用意されておらず、今回の製品は初めての15.6型ということになる。メーカーから製品を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本スペックから見ていこう。画面サイズは15.6型、解像度は1920×1080ピクセルのフルHDで、最大で1677万色の表示に対応している。IPS液晶を採用しており、光沢なしの仕様だ。タッチ操作には対応していない。
輝度は250ニト、応答速度はオーバードライブオンで6ms、オフで14msとなる。視野角は水平/垂直ともに178度と広く、コントラスト比は1000:1だ。
ベゼルは上と左右が狭額縁で、下側のみ厚みがあるという、14型モデルと共通のデザインだ。正面にThinkVisionのロゴ、背面にレノボのロゴはあるものの、全体的にスッキリとしている。カラーは同社のノートPC「ThinkPad」シリーズに合わせた黒を採用する。
スタンドは本体と一体化しており、持ち歩く際は背面にくっつけるようにして折りたたむ。角度調整の自由度は高く、安定性もある。さらに底面には高さを調整できるギミックも備えており、ノートPCと画面の高さを合わせやすいのも利点だ。
重量は公称で約860g、実測では874gとなっている。スタンド一体型としては十分に軽量と呼べる。持ち歩きには付属のスリーブを用いるが、それを足しても重量は実測963gで、1kgの大台を切っているのは優秀だ。
接続方法はUSB Type-Cのみで、HDMI接続はサポートしない。そのため付属のケーブルはUSB Type-Cケーブルのみとシンプルだ。
気をつけたいのはスピーカーを内蔵しないことで、イヤフォン端子も省かれており、音声はデバイス側で再生するという割り切った仕様になっている。
続いて、インタフェース回りを見ていこう。
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