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» 2021年07月29日 12時00分 公開

2基のUSB Type-Cポートでパススルー給電にも対応! レノボの「ThinkVision M15」を試して分かったことモバイルディスプレイの道(3/3 ページ)

[山口真弘,ITmedia]
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パススルー給電に対応! 最大出力に余裕ある充電器を選びたい

 さて本製品は、パススルー給電機能を備えている。これがあれば、ノートPCにUSB Type-Cポートが1基しかなくても、本製品経由でノートPCを充電できる。映像信号がノートPC→本製品へと流れる一方で、電力は充電器→本製品→ノートPCと、逆向きに流れるのがミソだ。

ThinkVision M15 USB PD充電器をつないだ本製品からノートPCに給電できる

 もっともこの場合、本製品側でいくらかの電力が消費されるので、充電器とノートPCを直接つないだ場合に比べて、ノートPCに供給される電力は若干少なくなる。そのため、ノートPCへの給電能力がもともとギリギリだった場合、充電できなくなる可能性がある。そこで、どこにボーダーラインがあるのかを確認してみた。

 まず前提として、今回組み合わせて使用したノートPC(ThinkPad X1 Carbon 2019)は、通常時は45Wの電力があれば充電が行える。それより1つ下の30Wになると低速充電扱いになって、バッテリーの残量を維持するのが精一杯の状態になる。

 こうした状況下で、最大出力の異なるUSB PD充電器を取り替えつつ、本製品経由で充電を行ってみた。まず45WのUSB PD充電器を接続した場合は、ノートPCに30Wが供給された。直接接続した場合に比べて、供給される電力がワンランク下がっているが、充電はギリギリ行えている。

 続いて30WのUSB PD充電器を接続したところ、こちらは充電が行われないという結果になった。本製品ぶんの消費電力が引かれた結果、最低限必要な30Wを切ってしまったのが理由と見られる。

ThinkVision M15 45WのUSB PD充電器をノートPCに直結した状態(左)と、本製品経由でパススルー接続した状態(右)。後者は電力が一段階低く認識されている

 この結果は、前回紹介した日本HPの「HP E14 G4」と全く同じだ。つまりパススルー給電でいくらかの電力を消費することにより、直接つないだ場合に比べて供給電力が目減りし、それがちょうど最低限必要な電力を切ってしまうと「直接接続すれば充電できるのにパススルー接続だと充電できない」となるわけだ。

 今回のThinkPad X1 Carbon(2019)は、30Wを切ると充電できなくなる仕様だが、ノートPCによってはさらにハードルが高い場合もある。本製品経由でパススルー給電を行おうとしたところうまくいかない場合は、こうしたケースに該当する可能性が高い。普段から最大出力に余裕があるUSB PD充電器を使うよう心掛けておくとよいだろう。

14型との違いは実質的に画面サイズのみ

 以上ざっと見てきたが、以前紹介した14型モデル「ThinkVision M14」とデザイン、構造、ポートやボタンの配置、さらにはパワーパススルー機能まで、ほぼ同一といっていい仕様で、違いはおおむね画面サイズだけといっていい。

 直販価格で税込み3万9600円という実売価格は、15.6型のモバイルディスプレイとしてはやや高価だが、USB Type-Cポートを両側面に備えることや、前述のパワーパススルー機能、さらに高さ調節機能による使い勝手のよさなど、他のモバイルディスプレイにはない付加価値を備えており、決して割高な印象はない。欠点もなく、万人にお勧めできる製品だ。

 ちなみに14型のThinkVision M14は、その時々での割引率は異なるものの、価格は同じ3万9600円と変わらない。組み合わせるノートPCとのサイズのバランスも見つつ、画面サイズを取るか、それとも軽さを取るかで、判断してよさそうだ。

ThinkVision M15 15.6型とはいえスリーブ込みで1kgを切っており、持ち歩きやすいのは利点だ


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