スマホで利用するのであれば、T7 Shieldのフォーマットが、手持ちのスマホに対応しているかを確認しよう。Android端末の多くでは、exFATまたはFAT32でフォーマットされている外部ストレージに対応している。
また、利用アプリは「Samsung Porttable SSD 1.0」で、Android用が提供されている。
スマホ側でセキュリティモードをオンにしてから、いったんT7 Shieldを取り出し、PCに接続すると、当然ながらパスワード入力を求められる。
しかし、ロックが解除されれば、後は一般的な外付けストレージと同じように使えるし、PC側のSamsung Portable SSD Software 1.0でセキュリティモードを解除することも可能だ。
続いて、ベンチマークテストでT7 Shieldのパフォーマンスを見ていこう。
まずはWindows PCからで、テストに使ったのは、超小型PCのGPD Pocket 3(CPU:Core i7-1195G7、メモリ:16GB)で、Thunderbolt 4(USB4)端子とUSB 3.1 Gen 2 USB Type-A端子に接続した。
計測ツールには「CrystalDiskMark 8.0.4a」(ひよひよ氏作)を使った。テストは5回行い、その平均値を取った。
どちらも、読み出しが毎秒1000MBを超えたが、USB 3.1 Gen 2 USB Type-A端子では書き込みが少し遅い結果となった。平均値はそれぞれ読み出しが毎秒約1060.7MB、書き込み毎秒約1008.3MBと、読み出し毎秒約1047MB、書き込み毎秒約941.1MBとなった。
では、Macではどうだろうか。13インチMacBook Pro 2020(CPU:2.3GHz Core i7、メモリ:16GB)のThunderbolt 3端子に接続して、「Blackmagic Disk Speed Test」を利用した。5回計測した平均値は読み出しが毎秒約877.4MB、書き込みが毎秒約882.2MBとなった。
以前であれば、撮った写真は全てGoogle フォトにアップロードできたが、現在は“高画質”写真もGoogle ドライブの容量としてカウントされるようになってしまった。撮った写真をどこでも見たい、編集したい、という場合に、持ち運べるストレージとして外付けSSDを選択することもあるだろう。
T7 Shieldはデータ転送速度が速く、防じん防水性能に優れ、過酷な環境でも問題なく動作する。複数回のベンチマークテストを行って負荷をかけても、内部が高温にならなかったことから、放熱がしっかり行われているということも確認した。
また、このレビュー期間中に開催された展示会に持って行ったのだが、荷物でぎゅうぎゅうのバックパックに放り込んで(実際には、バックパックの内ポケットにきちんと収納した)、通勤電車ですし詰め状態になっても、傷ついたり凹んだりすることなく、きれいな状態を保っていた。実にタフである。働く場所が日々異なる、ハイブリッドワークのお供にピッタリだ。
軽量でコンパクト、さらにタフ、しかも転送速度の速いT7 Shieldは、何かしらのプロでなくとも「1つ持っていると便利」な一品に違いない。
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