ハイブリッドワーク時代に求められるオフィスには“通勤に見合う価値”が求められる。具体的には、リモートワークと連動しつつ、従業員同士のコミュニケーションを促し、潜在力を発揮できるようなオフィスであるべきだという。
品川オフィスのリニューアルに当たって、日本マイクロソフトが重視したことは以下の5点だ。
品川オフィスのリニューアルと並行して、同社では「移動の利便性向上」と「オンラインの活用」という観点から、オフィスの分散化も進めている。具体的には、47都道府県の全てに小規模なオフィス機能を備える「交流拠点」を設置しているという。この交流拠点は地域の事業者との商談の場ともなる。交流拠点を米国本社の2拠点と接続する社会実験も行っているとのことだ。
日本マイクロソフトの品川オフィスは、品川グランドセントラルタワー(東京都港区)の19〜31階に入居している。最上階の31階には受付、ミーティングスペースと会議室が設置されている。
オフィス空間で目を引くのは、随所に配置されている植物だ。造花ではなく、本物の植物を寄せ植えしているという。「人間は本能的に自然とのつながりを求める」というバイオフェリア(Biophilia)の発想に基づくもので、オフィスの総面積の1%程度を植物が占めているという。
30階には、同社が展開するソリューションのショーブースが設置されている。その一角には、量販店のブースを模したSurface製品の展示コーナーも配置されている。
コロナ後を意識して設置されたのが「スタジオ」だ。オンライン配信用の動画を撮影するための部屋で、執務フロアとミーティングスペースに合計3カ所設けられている。ラジオのサテライトスタジオのように、あえて取引先の人間が出入りするミーティングフロアにも配置しているという。
空間を明るく演出する工夫として、各フロアの廊下にはアート作品を展示している。各フロアのエレベーターホールにも意匠をこらした装飾が施されている。
大小さまざまな会議室が並ぶ会議室エリアには、各部屋に「Surface Hub 2S」とTeams コントローラーを設置している。それぞれの会議室には、Teams Roomsの“会議室”が個別に割り当てられているため、スムーズにオンライン会議を開催できる。
Teams Roomsでは、オンライン会議用に「フロント ロー」という表示レイアウトを採用している。リモートで参加している人もオフィスで参加している人と横並びで表示されるようになっており、対等に参加できるように配慮されている他、会議中のチャットやコンテンツ表示、「手を挙げる」ボタンなどを配置される。また、Surface Hub 2Sのカメラは、会議室の中の人を全体を映すようになっている。
また、リニューアル後の品川オフィスでは、ほとんどの部屋に固定電話を配置していない。代わりに、市外局番「03」から始まる固定電話番号での通話が可能な「Teams 電話」を利用することで、Microsoft TeamsアプリをインストールしてあるPCやスマートフォンから、外線/内線電話を利用できるようにしている。
大人数を収容可能なセミナールームには、オンラインセミナーを開催するためのカメラを常設している。このカメラはSurface Hub 2Sのカメラと似たような仕組みで発言者に常にフォーカスを当て続ける機能を備えている。
セミナールーム近くのオープンスペースには、昇降式デスクを設置。訪問客とのミーティング後の懇親や、訪問客がPC作業などで使うことも想定しているという。交通系ICカードを鍵にする来客用ロッカーも配置されている。
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