最後に、「これもデジタル化に含まれるのか!?」と、少々驚いた展示を紹介したい。それはRelicの運営するコンビニエンススタンド「TukTuk」(トゥクトゥク)だ。
これは、一見するとコンビニ自販機と似ているが冷蔵庫タイプのスタンドで、上から落下させることで商品を取り出すのではなく、購入者が扉を開けるタイプのため、弁当のように衝撃に弱く常温保存できないものも販売できる。
ユーザーは、専用アプリで商品を選んで購入し、スタンドの扉に表示されるQRコードを読み取って解錠、商品を取り出す。支払いは、d払い/LINE Pay/PayPay、そして各種クレジットカードで行う。
商品の入れ替えや補充などは運営会社が行うので、例えば会社においても総務はノータッチで済む。商品リクエストはアプリからユーザーが個別に行えるし、何がいくつ売れたのかをチェックする必要もなく、支払いは初期の設置手数料と、月額のサービス利用料のみだ。手間をかけずに社員の福利厚生につなげられるというのはユニークだと感じた。
行政も含めた「仕事場」のDXを推進するさまざまなソリューションを見ることができた「第2回 デジタル化・DX 推進展」。変わりゆく社会に応じた働き方が求められる現在、生まれてくる課題とそれを解決するソリューションにどのようなものがあるのか、常にチェックしてアップデートし続けることが企業側に必要だ。このような展示会からヒントを得てみるのはどうだろうか。
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