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ハイブリッドワークを支えるソリューションが一堂に会した「第2回 デジタル化・DX 推進展」で見つけたもの(1/5 ページ)

» 2022年06月17日 18時15分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 6月16日〜17日にかけて、東京ビッグサイトにて「第2回 デジタル化・DX推進展」が開催された。「自治体デジタル化 支援」「セールス高度化・効率化」「デジタルワークプレイス」「社内業務効率化」「ニューノーマル オフィス」の各EXPOを包含する展示会で、ハードウェアからシステムまで、ポストコロナ時代の働き方で企業が抱える課題を解決するソリューションや、政府の決定した自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するシステムなどが展示されていた。

 その中から、気になる動きを紹介しよう。

 デジタルワークプレイス EXPO 2022 東京ビッグサイトで行われた「第2回 デジタル化・DX推進展」

テレワークを支援するマウスコンピューター

 「今でも、週4日はテレワークです」と担当者が語るマウスコンピューターは、自宅とオフィスを行き来しやすいノートPCを中心に展示していた。

 デジタルワークプレイス EXPO 2022 等身大のパネルが目立つマウスコンピューターのブース

 例えば、法人向けの「MousePro-NB210H」は、Wi-Fi機能だけでなく1000BASE-T対応の有線LANポートも搭載しており、自宅でオンラインミーティングをする、ファイルをクラウドにアップするなど安定した通信環境を必要とする場面で重宝する。

 デジタルワークプレイス EXPO 2022 マウスコンピューターの14型モバイルPC「MousePro-NB210H」。タッチパッド内の左上に指紋認証センサーが組み込まれているのが分かる

 タッチパッド内にWindows Hello対応の指紋認証機構を備えているため、1度登録を済ませればログインに手間取ることがない。VPNなどを使って社内システムに入る必要がある人にも便利だろう。CPUは第11世代CoreのCore i5-1135G7(4コア8スレッド、2.4GHz〜4.2GHz)、メモリは8GB、ストレージは256GBのM.2 SSDだ。

 ノングレア液晶ディスプレイは14型で、画面解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)に対応している。内蔵バッテリーだけで約10時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)駆動するので、出先で作業するときにも電源を探し回る必要がない。重量も約1.35kgなので持ち歩くのに苦にならない重量だ。

 もっとひんぱんに持ち歩く機会が多い人向けに、「MousePro-NB420Z」も展示されていた。MousePro-NB210Hと同様、14型でフルHD表示対応のノングレア液晶を搭載しているが、こちらの重量は約1.12kgと軽い。

 担当者によれば、米国防総省制定のMIL規格 (MIL-STD-810G) に準拠した頑丈さを備えているので、満員電車での通勤にも耐えられる他、粉じんや温度変化、振動などにも強いという。高温や低温にも耐えられるため、昨今人気のキャンピングカーを使ったワーケーションとも相性が良いのではと思った。

 デジタルワークプレイス EXPO 2022 マウスコンピューターの14型モバイルPC「MousePro-NB420Z」。MousePro-NB210Hよりもさらに頑丈で軽く、バッテリー駆動時間も約20時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)と長い

 ディスプレイが水平状態の約180度にまで開くのもポイントだ。在宅ワーク中に、猫が突然作業デスクに飛び乗って、ディスプレイをバーンと開いてしまったとしても、ヒンジに負荷がかかりすぎて壊れてしまうということは避けられそうだ。

 OSもWindows 11 Proのダウングレード権を使ったWindows 10 Proも選べるので、この辺りも法人ユーザーに響くポイントだろう。

 デジタルワークプレイス EXPO 2022 ほぼ180度まで開く液晶ディスプレイ。対面でのプレゼン作業時に役立つ

 法人向けだけでなく、クリエイター向けPCも展示されていた。1つは社内のクリエイティブ部門メンバー向けの「DAIV 4P」、もう1つはハイエンドモデルの「DAIV 7N」だ。

 DAIV 4Pは、14型でアスペクト比16:10の1920×1200ピクセル表示に対応したノングレア液晶ディスプレイを搭載し、sRGB比で約100%の広色域パネルを採用する。

 CPUはIntel Iris Xe Graphicsを内蔵したCore i7-1165G7(4コア8スレッド、2.8GHz〜4.7GHz)、メモリは16GB、ストレージは512GBのM.2 SSDを装備しており、高いパフォーマンスを期待できる。

 3系統の映像出力ポートを備えており、それぞれ4K(3840×2160ピクセル)解像度で出力できるため、生産性も高まる。オフィスと自宅を行き来しやすい約985gという軽さも魅力的だ。持ち上げたときに思わず「おっ、軽い!」と口に出してしまったほど。

 デジタルワークプレイス EXPO 2022 14型で1kgを切る軽量モバイルPC「DAIV 4P」。クリエイター向けの同ブランドの中では、社内のデザイナー要員向けを想定しているとのことだ

 一方のDAIV 7Nは、標準モデルで32GB、BTOで最大128GBのメモリへカスタマイズ可能な、本格的なクリエイティブ作業を行う人向けのモデルだ。CPUは8コア16スレッド対応のCore i9-11900K(3.5GHz〜5.3GHz)、外部GPUとしてGeForce RTX 3080 Laptop(グラフィックスメモリは16GB)を搭載している。まるで、デスクトップPCの中身をノートPCへ凝縮したようなスペックだ。

 ディスプレイは4K対応の17.3型ノングレア液晶で、Adobe RGB比で約100%の広色域パネルとなっている。重量は約4.65kgと持ち歩きには適さないが、クリエイターにとって魅力的なモデルであることに間違いないだろう。

 デジタルワークプレイス EXPO 2022 Webカメラが標準で付属している「ProLite XUB2490HSUC」。ビデオ会議に便利だ

 PC以外でも、外付けのWebカメラがセットになったiiyamaブランドの液晶ディスプレイ「ProLite XUB2490HSUC」も展示されていた。スペックをまとめると、フルHD対応の23.8型IPSパネル、HDMIとDisplayPortに加えD-Sub 15ピンの映像出力端子を装備し、ビジネスシーンをきちんとカバーする。

 付属のWebカメラはUSB接続でディスプレイの上部に装着でき、1080p/30fpsで映像の配信やマイクを内蔵していること、ディスプレイ回りがケーブルで煩雑にならないことなどが良いと感じた。

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