ロジクールのシリーズ初メカニカルキーボード「MX MECHANICAL」と静音スイッチ採用マウス「MX MASTER 3S」を試すフラッグシップモデル刷新(1/4 ページ)

» 2022年06月30日 12時00分 公開
[瓜生聖ITmedia]
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 2022年6月16日、ロジクールのフラグシップモデル「MASTER」シリーズから、ワイヤレスマウス「MX MASTER 3S アドバンスド ワイヤレス マウス」、ワイヤレスキーボードの「MX MECHANICAL ワイヤレスメカニカルパフォーマンス キーボード」と「MX MECHANICAL MINI ミニマリストワイヤレスメカニカルパフォーマンスキーボード」が発表された。

 現行モデルの「MX MASTER 3」にそっくりのMX MASTER 3Sに対し、MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIはMASTERシリーズ初のメカニカルスイッチ採用となるのがトピックだ。同社のフラッグシップモデルが、どのように変わったのかを検証した。

MX MECHANICAL MINI テンキーを省いた「MX MECHANICAL MINI」。カラーはグラファイトのみだ
MX MECHANICAL MINI テンキーを備えた「MX MECHANICAL」。日本語配列を採用している

ロジクールのフラッグシップMASTERシリーズ

 ロジクールのマウスとキーボード製品の中で、最上位シリーズに位置づけられるのが「MASTER」シリーズだ。一部の例外を除いてMXで始まる製品名が付けられた同シリーズには、同社の最先端技術が惜しみなく盛り込まれており、マウスではMX MASTER 3、「MX ANYWHERE 3」、「MX VERTICAL」、キーボードでは「MX KEYS」「MX KEYS MINI」など、品質/性能に妥協のないハイエンドモデルが名を連ねている。

 今回、発表されたMASTERシリーズのマウスとキーボードの同時発表には、同社の意気込みがひしひしと感じられる。早速、各製品を見ていくことにしよう。

MX MECHANICAL MINI MASTERシリーズの最新版「MX MECHANICAL MINI」(左)と「MX MASTER 3S」(右)のパッケージ

シリーズ初のメカニカルスイッチを採用した「MX MECHANICAL」

 MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIは、MASTERシリーズ初のメカニカルスイッチを採用したキーボードだ。3種のスイッチを採用し、カラーバリエーションならぬ3つのスイッチバリエーションで展開される。

 キーボードに使用されるキースイッチにはメカニカルスイッチの他、静電容量無接点方式、メンブレン、光学式などがあるが、その中でも特にメカニカルスイッチは押下げ時のフィーリングにこだわったスイッチだ。同じメーカーでもタイプ感の違いによっていくつもの種類が存在する。

 MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIが採用しているのはCherry MX系のKailh製スイッチで、以下の3種になる。

MX MECHANICAL MINI MX MECHANICALシリーズは3タイプのキースイッチを用意する。上から青軸(クリッキー)、赤軸(リニア)、茶軸(タクタイル)となる

・クリッキー(青軸/KX850FC/KX850CC)

 クリッキーは青軸を採用しており、いかにもメカニカルスイッチ、という大きくメカメカしいタイプ音が特徴だ。タクタイルポジションはあるが、茶軸の「スコッ」という感覚とは異なり、よりクリック感が強い。

・リニア(赤軸/KX850FLKX850CL)

 一方のリニアは、赤軸を採用している。赤軸はタクタイルポジションがなく、直線的に抵抗が変化する。ここでキーが押されたという感覚がなく、軽いタッチでタイプできることが特徴だ。

・静音タクタイル(茶軸/KX850FT/KX850CT)

 静音タクタイルは、茶軸を採用したモデルだ。「触覚の、触知できる」という意味を持つタクタイル(tactile)は押下げる途中で「クンッ」という軽い抵抗(タクタイルポジション)がある。「押した」という確かな触感が得られるとともに、(メカニカルスイッチとしては)静音性も高い。

MX MECHANICAL MINI タクタイルCherry MX茶軸のアクチュエーショングラフ。途中で抵抗があり、それを越えるときに「押した」実感が得られる
MX MECHANICAL MINI リニアCherry MX赤軸のアクチュエーショングラフ。底打ち前まで抵抗はリニアに変化するため「ここで押した」という感覚はないものの、スムーズなタイプ感がある
MX MECHANICAL MINI クリッキーCherry MX青軸のアクチュエーショングラフ。茶軸に比べるとタクタイルポジション後のすっと抜ける感覚がなく、よりクリック感が強い

 全モデルともメカニカルスイッチながらキーの高さが低いロープロファイルキーを採用する。キーピッチは約19mmで、キーストロークも約3.2mmと短いため、疲れにくいところもポイントの1つだ。

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