ボディーサイズは、MX MECHANICALが約434(幅)×132(奥行き)×26(高さ)mm、重量は約828gで、MX MECHANICAL MINIが約313(幅)×132(奥行き)×26(高さ)mm、重量は約612gとなる。
また、シックで高級感のあるデザインもフラッグシップモデルならではと言えるだろう。キートップはライトグレーとダークグレーの2色で色分けされており、各キーには白色バックライトが仕込まれている。
手を近づけると点灯する「スマートイルミネーション」はMX KEYS同様だが、イルミネーションパターンは以下の6種類から選択できるようになった。フワッと柔らかで輝度変化が心地よい。
MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIはBluetoothおよびロジクール独自の通信規格Logi Boltに対応する。Logi Boltはロジクール独自規格の通信プロトコルであるUnifyingの後継で、Bluetooth LEをベースにした省電力、高セキュリティの通信規格だ。
Logi Boltレシーバーも付属するので、Bluetoothの使えないPCでもすぐに利用することができる。Unifyingとは互換性はないが、最大6台のデバイスに接続可能という点は変わらず、同様に利用することが可能だ。MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIはLogi BoltとBluetooth合わせて3台まで接続を記憶し、F1〜F3キーで接続先を切り替えることができる。
内蔵バッテリーの利用期間は、通常利用だと約15日、バックライトオフならば最長10カ月となっている。
ロジクールのオンラインストアでは、MX MECHANICALのページでスタイル(スイッチ)とサイズを選択する。サイズはフルキーボードのMX MECHANICALとテンキーレスのMX MECHANICAL MINIの2種類だが、この2つは単にテンキーがあるかないかだけではなく、配列にも違いがある。
一般的なキーボードでは、フルキー部分とテンキー部分の間にもキーがある。ファンクションキーと同列にPrint Screen、Scroll Lock、Pauseといった利用頻度の低い機能キー、その下にInsert、Delete、Home、End、Page Up、Page Downの対になる移動/編集キーが2列、さらにその下にカーソルキーがある。
厳密な分類があるわけではないが、テンキーレスキーボードはテンキーを省いてフルキー部分とこれらのキーまでを含んだものを指し、カーソルキーおよびその上のブロックまで省いたものはコンパクトキーボード、ミニキーボード、60%キーボードなどと呼ばれることが多いようだ。
ところが、MX MECHANICAL MINIの場合はカーソルキーとその上の9つのキーのうち、Delete/Home/End/Page Up/Page Downの5つをEnterキーの下〜右隣に配置している。InsertはFn+Page Upで入力するが、Print Screen、Scroll Lock、Pauseは割り当てがない。
このようなEnterキーが右端でない配列は、65%キーボードや75%キーボードと呼ばれるキーボードでよく見られるようだが、筆者の場合はこの一列があることでタイプミスが頻発してしまった。もちろん、慣れによるところはあると思うものの、Back Spaceキーを押そうとしてしょっちゅうHomeキーを押してしまう。
同じ65%キーボードのPOP KEYSだと絵文字が入力されるだけだが、MX MECHANICAL MINIだとカーソルが行頭にすっ飛んでしまう。カーソル移動キーのタイプミスはリカバリーコストが大きい。Logi Options+でキーマップを変更することは可能だが、何を割り当てれば効果的なのかは悩ましいところだ。
また、右ShiftキーがEnterキーの左下、「_」と「↑」の間に一般キーサイズで鎮座しているのもかなり使いづらいのではないだろうか。他のキーとの同時押しを前提とした修飾キーは、最下段もしくは最横端にないと押しづらいように思う。もっとも、筆者の場合はもともと右Shiftキーはほぼ使用しないため、影響はなかった。
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