ロジクールのシリーズ初メカニカルキーボード「MX MECHANICAL」と静音スイッチ採用マウス「MX MASTER 3S」を試すフラッグシップモデル刷新(3/4 ページ)

» 2022年06月30日 12時00分 公開
[瓜生聖ITmedia]
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MX MASTER 3SはMX MASTER 3のマイナーチェンジ

 MX MECHANICALシリーズと同時に発表されたMASTERシリーズのマウスがMX MASTER 3Sだが、こちらは先行モデルであるMX MASTER 3のマイナーチェンジ版にとどまる印象だ。

 両モデルに外観上の違いはなく、カラーバリエーションはMX MASTRER 3から引き続いてのグラファイト(MX2300GR)と、新色のペイルグレー(MX2300PG)の2色で展開される。ペイルグレーはMX MASTER 3のミッドグレイよりもかなり白よりのグレーになっている。

MX MASTER 3S 新たにLogiBoltに対応した「MX MASTER 3S」。カラーは2色で、こちらは「グラファイト」だ
MX MASTER 3S もう1色の「ペイルグレー」
MX MASTER 3S 外観はMX MASTER 3Sと同じだが、新色ペイルグレーはかなり白に近いグレーだ
MX MASTER 3S 底面には3台までの接続先を切り替えるEasy-Switchがある
MX MASTER 3S 左側面にはサムホイール、戻る/進むボタンがある
MX MASTER 3S 右側面にボタンはない
MX MASTER 3S 前面にMag Speed電磁気スクロールや、充電用のUSB Type-C端子がある

 MX MASTER 3Sの発売に伴い、MX MASTER 3は販売終了となることからも分かる通り、MX MASTER 3SはMX MASTER 3のほぼ上位互換と考えてよいだろう。強化された点は主に3点ある。

 1つ目は静音スイッチの採用だ。ここ最近のロジクール製マウスは軒並み静音スイッチが導入されており、非静音スイッチの選択肢はなくなりつつある。キーボードのタイプ音に比べると、マウスのクリック音がうるさいという印象を持つ人は少ないと思われるが、実際にMX MASTER 3Sを使った後にMX MASTER 3を使うと、そのクリック音の大きさに驚かされるはずだ。これなら、ビデオ会議中でも気兼ねなくマウスを利用できる。

 MX MASTER 3は押した時だけでなく、指を離した時にもかなり高音が響く。一方、MX MASTER 3Sのボタンは「ポクッ」という小さな低音が聞こえるだけだ。それでいて指に感じるクリック感はしっかりあるため、静音スイッチにすることで失われるものがない。つまり、スイッチが通常と静音に分化することなく、進化の結果静音化を果たした、だから今後は静音が当たり前、そういう予感を感じさせるほど完成度の高いスイッチだ。

 2つ目は、トラッキングセンサー精度が4000DPIから8000DPIにアップしたことだ。4K(3840×2160ピクセル)ディスプレイをデュアルで使用する場合、デスクトップの横幅は7680ピクセルになる。そのような場合でも8000DPIであれば切り返しすることなく端から端まで移動させることが可能だ。

MX MASTER 3S 4000DPIのMX MASTER 3では、ポインター速度をパーセンテージで指定できる
MX MASTER 3S MX MASTER 3Sは「センサー範囲を8K DPIに拡大」を有効にすることで8000DPIまで50DPI刻みで設定可能になる
MX MASTER 3S 8000DPIは、4Kデュアルディスプレイの端から端まで切り返しなしで楽々移動できる

 3つ目はMX MECHANICAL同様、接続方式がUnifyingからLogi Boltに変更されたことだ。バッテリーについてはフル充電で70日間、1分の充電で3時間利用可能というMX MASTER 3と同等の充電式となっている。Logi Boltレシーバーは付属するものの、電池式のように外部からアクセスできる内部スペースがないためか、本体内には収納できない。

MX MASTER 3S かぶせ持ちをしたところ。成人男性の手にジャストフィットするサイズ感だ

 その他の仕様/機能は、従来のMX MASTER 3と変わりはない。ホイールには最上位機種の証とも言えるMag Speed電磁気スクロールを備える。ゆっくり回すとクリック感のあるラチェットモード、速く回すと1秒に1000行のスクロールが可能なフリースピンモードに自動的に切り替わる。

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