暑すぎる在宅ワークの救世主? 「BALMUDA The GreenFan」に純正バッテリーキットを付けて分かったこと(1/3 ページ)

» 2022年06月30日 17時00分 公開

 今や有名な「おしゃれ家電メーカー」という印象が強いバルミューダですが、同社の転機となったのは2010年、高級扇風機の「BALMUDA The GreenFan」の発売でしょう。

 The GreenFanは、世界で初めてDC(直流)モーターを利用した扇風機です。2種類の羽根を使うことで扇風機特有の“渦巻いた”風を打ち消し合いつつ、低回転での動作が得意なDCモーターを採用することでより自然で心地よい柔らかな風が出るのが特徴です。

 当時無名で倒産の危機にあったバルミューダですが、The GreenFanが大ヒットし、窮地を脱することができました。

実機 BALMUDA The GreenFan

 私もバルミューダの扇風機がいいという話は知っていたものの、The GreenFanの税込み実売価格は4万円近くと、扇風機としてはかなりの“高級機”です。とても手が出るものではありませんでした。

 しかし2021年の晩夏、家電量販店で展示品が半額で売られているのを見つけて衝動買い。現在に至るまで、扇風機兼サーキュレーターとしてほぼ毎日利用しています。

二重羽根 The GreenFanのコアである二重羽根。扇風機にありがちな渦巻いた風を打ち消し合い、自然の「そよ風」に近づけてくれます

 The GreenFanの風はひと言でいって「感動」です。私はバルミューダのトースター、電子レンジ、電気ケトルも使っていますが、The GreenFanの木漏れ日の間を吹き抜けるような優しい風は、恐らくバルミューダ製品で最も有名であろう「BALMUDA The Toaster」で得られるトーストのおいしさ以上の感動がありました。

 The GreenFanを買うまで、扇風機を付けたまま寝ると翌朝にはほぼ確実に喉を壊していました。しかし、The GreenFanはうたい文句通りの“自然な微風”なので喉を壊すことなく、快適に起きられるようになりました。既に半年以上使いこみましたが、その実力に非常に満足しています。

羽根 羽根は航空機のものと同じ形状。そのためか、静音性も高めです

 とはいえ気になる点もあります。The GreenFanはケーブルがあるのです。

 The GreenFanの公式サイトや各種メディアでのレビュー記事を見てみると、ケーブルレスでスタイリッシュな姿が目に入ります。しかし、実際にThe GreenFanをケーブルレス運用とするには別売の「Battery&Dock」を購入する必要があります。Battery&Dockの税込み実売価格は1万1000円弱で、本体と合わせて買うと5万円少々になってしまいます。

 在宅環境において、コンセントにとらわれず場所で扇風機が使えたら便利だろう――前置きが長くなりましたが、夏に備えてBattery&Dockを意を決して購入してみました。簡単に使用感をレビューしていきます。

クールな見た目にケーブル クールな扇風機なのに、ケーブルがうっとうしかったんですよね……
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