お盆シーズンの自作街で目立っていった新製品は、AMDの新CPU「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」シリーズだ。2021年3月に登場した「Ryzen Threadripper PRO 3000WX」シリーズの後継で、アーキテクチャがZen 2からZen 3に切り替わったが、ソケット形状は同じSocket sWRX8となる。ラインアップは次の通りだ。
モデル名 | コア | スレッド | クロック(周波数) | TDP(熱設計電力) | 実売価格(税込み) |
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Ryzen Threadripper PRO 5995WX | 64コア | 128スレッド | 2.7GHz〜4.5GHz | 280W | 103万6000円前後 |
Ryzen Threadripper PRO 5975WX | 32コア | 64スレッド | 3.6GHz〜4.5GHz | 280W | 52万7000円前後 |
Ryzen Threadripper PRO 5965WX | 24コア | 48スレッド | 3.8GHz〜4.5GHz | 280W | 38万円前後 |
昨今の円安の影響もあり、最上位の「5995WX」は100万円を超える価格となっている。ただし、週末の段階で最上位を入手しているショップは見られなかった。「5975WX」と「5965WX」がごく少数出回っている状況だ。
某ショップは「組み込み用では3月から出回っていますが、単品販売用の流通量はそもそも相当限られているようです。最上位は国内に一切入っていないというウワサもありますからね」と話していた。
5000WXシリーズと同時に対応マザーボードも登場している。ASRockのE-ATXモデル「WRX80 Creator」で、価格は16万5000円前後(税込み、以下同様)だ。PCIe 4.0 x16スロットを7基備え、PCIe Gen 4 x4接続のM.2スロットと、Thunderbolt 4端子を各2基搭載する。
その他、U.2(PCIe Gen 3 x4)ポートやデュアル有線LAN(10GbE対応)、Intel製のWi-Fi 6E+Bluetoothチップなども装備している。
入荷したパソコンSHOPアークは「かなり人を選ぶジャンルではありますが、注目している人はそれなりにいらっしゃいますね」という。
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