ここからは、ベンチマークテストのスコアを見てみよう。参考までに、CPUにCore i7-1260P(Pコア4基/Eコア8基/12コア16スレッド)、GPUにGeForce GTX 1650(グラフィックスメモリは4GB)を備えたノートPC「DAIV 4N」のスコアを掲載した。
CINEBENCH R23のCPUスコアは15938pts、CPU(シングルコア)は1903ptsだ。同じ第12世代CoreでもさすがにデスクトップPCだけに、同世代のモバイルPCと比べてもはっきりと良いスコアをマークしている。
PCMark 10ではProductivity(オフィス作業)のスコアが比較対象よりやや低いが、Digital Content Creation(コンテンツ制作)では大幅に上回り、総合スコアでも上回っている。
クリエイティブ系テストの中では、Lightroom ClassicのRAW現像出力で比較対象に対する優位が顕著だ。CPUのマルチスレッド性能の差によるところが大きいだろう。
他のクリエイティブ系テストではほぼ互角で、やや分が悪いテストもある。CPUの差を考えると、GPUの性能ではGeForce GTX 1650に及ばないようだが、“クリエイティブの道具”としてのパフォーマンスはしっかり備えていることは実証されている。
AV1エンコードについては、対応ソフトウェアがまだ少ない。DaVinch Resolve 18では、本製品を利用した場合のみ、MP4のエンコード方式でAV1が選択できるようになっていたので、Premiere Proでのテストとほぼ同内容の処理を、DaVinch Resolve 18を使ってAV1コーデックで行ったところ、9分弱のシーケンスのエンコードを173秒で完了できた。
静音性も優秀な部類だ。起動時やスリープからの復帰時などに短時間大きい音がすることはあるものの、アイドル時でも動作していることが分かる程度、クリエイティブ系で比較的高めの負荷をかけてもじんわりと大きくなる程度にとどまる。
UL Procyon Benchmark Suitesのスコア比較。PhotoshopとLightroom Classicを利用するPhoto Editing、Premiere Proを利用するVideo Editingともに、GeForce GTX 1650を搭載するDAIV 4Nとほぼ互角だ
Premiere Proを使い、4K(24fps)のクリップ11本(合計約9分)で構成し、BGM、カラーグレーディング、トランジションエフェクトを追加したシーケンスをMP4ファイル(H.264/H.265)に出力するのにかかった時間を計測した。参考として、DaVinch Resolve 18で同内容の処理をAV1コーデックでも行っている。こちらも、グラフは短い方が高速になる
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