フィリップスの「16B1P3300/11」は、USB Type-CとHDMIに両対応する、15.6型のモバイルディスプレイだ。本体一体型のスタンドを搭載し、角度調節の自由度が高いことに加えて、ACアダプターを用いてノートPCへのパススルー充電にも対応することが特徴となる。実機をメーカーから借用したのでレビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは15.6型、IPS液晶を採用しており、画面解像度は1920×1080ピクセル、リフレッシュレートは75Hz、応答時間は4ミリ秒(GTG)だ。視野角は上下/左右ともに170度で、輝度は250ニト、コントラスト比は700:1、タッチ操作には対応していない。現行のモバイルディスプレイとしては、おおむね一般的な仕様だ。
背面のスタンドは本体と一体化しており、角度は0〜90度の間で無段階で調整できる。実際には60〜80度くらいの間で調整しながら使うことになるだろう。ちなみに、75mmのVESAマウントにも対応しており、ディスプレイアームへの取り付けも可能だが、穴が4つではなく2つしかないので、強度という点では注意が必要だ。
接続端子はUSB Type-CとHDMIで、前者の場合はケーブル一本でPCと接続できる。この他、イヤフォンジャックも備えている。スピーカーは非搭載だ。
重量は公称1.03kgと、やや重めである。スタンド一体型のモバイルディスプレイは、15.6型だと1kg近くになる製品も珍しくないが、1kgを上回る製品はそう多くはない。持ち歩く場合はこれ以外に保護ケースなども必要になるので、考慮しておいた方がよいだろう。
付属品は、各接続方法に応じたケーブルに加え、モバイルディスプレイとしては珍しく、専用端子に接続して使うためのACアダプターが付属する。また持ち歩き用の保護ケースも付属しており、外出先での利用を視野に入れていることが分かる。
続いて、インタフェース回りをチェックする。
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