リンクスインターナショナルの「LKM-156FAB」は、フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応した15.6型のモバイルディスプレイだ。HDMIとUSB Type-Cに両対応しつつ、2基のUSB Type-Cポートを使ったパススルー充電に対応するなど、充実した機能が特徴だ。
それでいて実売価格も2万円台半ばと、コストパフォーマンスも抜群の1台である。メーカーから実機を借用したので、レビューをお届けする。
まずは特徴を見ていこう。画面サイズは15.6型で、解像度は1920×1080ピクセルのフルHD表示となる。最大輝度は250ニト、コントラスト比は1000:1だ。視野角については公表されていない。
IPS方式の液晶を採用しており、画面は非光沢だ。リフレッシュレートは60Hzということで、ゲーミング用ではなくビジネス寄りの一般用途を想定した製品ということになる。タッチ操作にも非対応だ。スピーカーは内蔵しないが、イヤフォンジャックは別途搭載している。
スタンドは本体と一体化しており、横から見るとL字型になった形状が特徴だ。持ち歩きのたびに組み立てなくてはならないカバーと一体になったスタンドと違い、収納時は畳み、使う時はすぐ広げられるのは利点だろう。スタンドの角度は0〜85度まで変えられるが、実用上は5〜45度くらいまでと考えておいた方がよい。
こういったスタンド機構も関係してか、画面下部のベゼルは厚みがややあり、15.6型のモバイルディスプレイとしては全高は高めだ。ノートPCと並べると、画面サイズが同等クラスでも、本製品の方が背が高くなってしまうこともあるだろう。
公称で約1060gという重量も、気をつけたいところだ。本体+スタンドの合計と考えれば15.6型としてはそう重いわけではないのだが、手に持った時に感じる重さは相当なものだ。外出先に持ち歩く場合も、常に背負って移動するような用途では注意した方がよいかもしれない。
付属品は、USB Type-CケーブルにHDMIケーブル、給電用のUSB Type-A→Type-Cケーブルといった標準的な3本のケーブルに加えて、給電に使うUSB Standard A仕様の充電器(5V/2A)までセットになっている。強いて挙げれば、持ち歩き用の保護ポーチの類が付属しないのが気になるが、後述する本製品の実売価格の安さを考えれば問題にならないだろう。
それでは、ノートPCに接続して使ってみよう。
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