では実際に接続してみよう。本製品はminiHDMIもしくはUSB Type-Cでデバイスと接続する。前者は別途USBケーブルによる給電が必要で、後者であればUSB Type-Cケーブル1本で電源供給も併せて行える。
これらのポートはスタンドの左側面に搭載されている。USB Type-Cポートは2基あるが、役割的には違いはないので、HDMI接続時の給電ケーブルは、どちらのポートにつないでも問題ない。
さて、本製品の大きな特徴として「USB Power Delivery対応の充電器→本製品→ノートPC」の順番に接続することで、本製品への給電とノートPCの充電をまとめて行える、いわゆるパススルー充電に対応していることが挙げられる。
これならば、ノートPCにUSB PD対応のType-Cポートが1基しかなくても、作業をしながらノートPCの充電が行える。今回は試しに、100W対応のUSB PD充電器から本製品を経由してノートPCに給電してみたが、USB PD充電器とノートを直接接続した場合とほぼ同じ電力が供給されていた。
ちなみにノートPC側のユーティリティーからUSB PD充電器の仕様を見ると、直接接続時は100Wと認識されるが、本製品を経由した場合は60Wと、充電器のスペックが下がったように認識される。これは間にデバイスを挟んだパススルー充電ではよくある現象で、実用面で支障はないが、ゲーミングノートなど100Wの上限いっぱいで充電できるPCだと、本製品を挟むことで充電時間がやや伸びる可能性はある。
こういったパススルー機能を搭載したモバイルディスプレイは最近徐々に増えてきており、本連載で過去に取り扱った中ではレノボ・ジャパンや日本HPの製品がそれに該当するが、いずれもUSB Type-C専用なのに対し、本製品は加えてHDMI接続もサポートしている。さまざまな接続方法にケースバイケースで対応できるのは、大きな強みと言っていいだろう。
続いて、OSDメニューや操作ボタンをチェックする。
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