Microsoftは10月18日(米国太平洋夏時間)、「Windows 10 2022 Update(バージョン22H2)」の製品版をリリースした。動作要件を満たすWindows 10デバイスは、準備ができ次第「Windows Update」を通して本バージョンを適用できるようになる。
Windows 10 2022 Updateは、2021年11月から配信されている「Windows 10 November 2021 Update(バージョン21H2)」以来となる大型(機能)アップデートとなる。
従来の大型アップデートでは、新機能の追加や既存機能の仕様変更が行われることが恒例だったが、今回は品質の改善に重点を置いたアップデートという位置付けで、新機能や仕様変更は少ない。
このバージョンのサポート期間は以下の通りとなる。なお、Windows 10自体のサポート期限は2025年10月14日だ(※1)。
(※1)LTSC(長期間サービスチャネル)版を除く
Windows 10 2022 Updateの動作要件は、オリジナルのWindows 10から変わらない。ただし、一部機能の利用には追加の動作要件がある場合もあるので注意したい。
既存のWindows 10デバイスに対する展開は、昨今のWindows 10における大型アップデートと同じように進められる。
October 2020 Update(バージョン20H2)以降のWindows 10をインストールしてある場合は、オプション更新として適用できる。
適用できるかどうかの確認は以下の手順で行える。
アップデートの準備が整っているデバイスの場合、アップデートが可能な旨が表示されるので「ダウンロードとインストール」をクリック(タップ)すれば適用が始まる。準備ができていない場合、あるいは「既知の問題(Known issues)」によって適用がブロックされている場合は「まもなく登場」という予告表示が行われる。
なお、Windows 11の動作要件を満たしているデバイスの場合、先にWindows 11へのバージョンアップを促される場合がある(参考記事)。その場合は、Windows 11へのバージョンアップを見送るとWindows 10 2022 Updateをインストールできる。
また、October 2020 Update未満のWindows 10を利用している場合は、事実上「アップグレードインストール」扱いとなり、適用に長い時間を要する。特にOctober 2020 Update未満をプリインストールしているPCで、メーカー純正のリカバリーディスクを使ってシステムの初期化を行った後にアップデートする場合は注意が必要だ。
Windows Updateを介したアップデートは順次開始となるため、すぐに適用できるとは限らない。「すぐにでも適用したい!」という場合は、Windows 10用の「アップデートアシスタント」をダウンロードして実行すると適用できる場合がある。
ただし、使っているデバイスで重大な既知の問題が報告されている場合、Windows Updateからの適用時と同様にアップデート自体がブロックされることがある。また、Windows Updateから適用する場合と比べて、インストールに時間が掛かることもある。
先述の2つの方法を使ってインストールできない場合は、Windows 10 2022 Updateの「インストールメディア」を作って、そこからインストールをする方法もある。
インストールメディアは「メディア作成ツール」経由で作る方法と、ISOファイル(DVDイメージ)をダウンロードする方法がある。Windows PCではメディア作成ツールを使う方法が推奨されている。
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