本製品は、昨今ブームになっているバータイプのディスプレイの中でもひときわコンパクトな製品で、接続方法もHDMIに限定された、ローエンドに当たる製品だ。上下/左右で等しい視野角など、最低限の部分はしっかり押さえているものの、首を傾げる仕様も少なくなく、またプラスαの付加価値にも乏しい。
そんな本製品のメリットは、ズバリ価格だ。これまで本連載で紹介してきたバータイプのディスプレイが2万円台だったのに対し、本製品は税込み1万円台前半で購入できる。縦長ディスプレイに興味はあるが、自分の環境にフィットするか分からないものに2万円以上の出費はきついという場合でも、本製品ならば手軽に試せる。
ただ購入にあたっては、プラスαの費用は考慮しておかなくてはいけない。それはスタンドとケーブルだ。もともとタブレット向けである本製品のスタンドは使い勝手を著しく低下させており、買い替えは必須だろう。ケーブルは50cm程の長さしかなく設置が不自由なことに加え、外皮が固く取り回しに難がある。
これらを買い替えれば実用性は劇的に改善されるのだが、それにはプラス数千円は見込んでおかなくてはならない。手元に本製品に適したスタンドやケーブルが既にあれば話は別だが、購入にあたってはこうした点も考慮しておきたいところだ。
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