玄人志向の「KURO-MONI/8.8」は、8.8型のモバイルディスプレイだ。既存のディスプレイの隣に並べてSNSを表示するなど、場所を取らずに画面を手軽に拡張できる一品で、同じバータイプの他社製品に比べて小柄なことが特徴だ。実機をメーカーから借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは8.8型と、一般的なモバイルディスプレイと比べるとかなりコンパクトだ。画面解像度は480×1920ピクセル、アスペクト比は1:4ということで、フルHD(1920×1080ピクセル)の画面を縦半分にカットしたよりもさらにスリムだ。
視野角は上下/左右ともに170度、リフレッシュレートは60Hz、パネル表面にノングレア加工を採用している。タッチ操作には対応せず、またスピーカーやイヤフォンジャックといった音声回りの機能は一切ない。
この手の製品として珍しいのは、USB Type-Cによる接続には対応せず、HDMI接続のみサポートすることだ。給電用のUSBケーブルと併せて、2本のケーブルを接続しなくてはならないことは、念頭に置いておくべきだろう。もし1本のケーブルで済ませたければ、本製品ではなく別の製品を選んだ方がよい。
正面から見ると飾り気のないボディーだが、背面の面構成は独特で、本体を縦向きにした状態で左右は非対称な他、ポートは上向きについているせいでケーブルは上方向に伸びる形になる。必然性があってこうなったようには見えず、謎の多い形状だ。別用途のボディーを流用したのかもしれない。
続いて、付属のスタンドをチェックしよう。
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