では、これらのデバイスを接続して、仕事環境を構築してみよう。
本機はデスクトップPCだけに、ノートPCのように液晶ディスプレイを開いてすぐに使えるわけではないが、キーボードとマウスは無線接続なので楽な姿勢で使えるし、Webカメラの位置調整も柔軟に行える。何より、設置スペースも意外とコンパクトで、一般的な15.6型のノートPCよりも少ない程度で済む。
本機は背面にHDMIとD-Sub 15ピン(アナログRGB)があり、最大で2画面の同時出力が可能だ。別途D-Sub→HDMI変換ケーブルなどを使えば、据え置きの液晶TVにビデオ会議の映像を流しつつ、モバイルディスプレイで資料を見たりメモを取ったりと、デュアルディスプレイ環境を構築することもできる。
実際に本機を無線LANに接続した状態でビデオ会議も試したが、画像が固まったりPCの動作があやしくなったりすることもなく、至ってスムーズに業務を遂行できた。本機と同クラスの超小型ボディーを採用した、Intelプラットフォームモデル「MousePro-M600」シリーズに比べると、高負荷時の冷却ファンの風切り音がやや気になるが、本体の置き場所を工夫すればカバーできる。
本機の標準構成の価格は10万9800円(税込み、送料別)と11万円を切っており、同社おなじみのBTOメニューを活用すれば、メモリは最大64GB(32GB×2)まで、M.2 SSDは最大2TBまでパワーアップ可能だ。
オフィススイートのMicrosoft Office Home & Businessの追加や、OSの変更(Windows 11 Home→Windows 11 Pro)にも対応する。予算や用途に応じて選ぶといいだろう
さらに標準でVESA取り付けキットが付属しており、液晶ディスプレイ背面のVESAマウント(100mm×100mm)に取り付ければ、まるで液晶一体型PCとしての運用が可能だ。着脱は手回しできる固定ネジ1本を外すだけでいいので、普段は会社や自宅で使い、いざという場合はケーブルを外して持ち出せる本機の魅力は意外と大きい、
手持ちのノートPCや会社から支給されているPCに不満を感じている人は、本機のような選択肢があるということを、ぜひ頭の片隅にでも入れておいてほしい。
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