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超低消費電力CPUでも結構パワフル! デルのデタッチャブル式2in1「XPS 13 2-in-1」は誰にお勧め?(2/3 ページ)

» 2022年12月30日 12時30分 公開
[でこいITmedia]

高精細で鮮やかな液晶ディスプレイ

 13型液晶ディスプレイのアスペクト比は3:2で、縦方向の解像度は高めだ。色域はsRGBを100%カバーしており、2880×1920ピクセルという解像度の高さも相まって、精細かつ鮮やかな映像を楽しめる。

 ただし、画面はグレア(光沢)処理となっているため、ディスプレイを消灯した際に自分の顔が映り込んでしまう。それが気になるという人は、汎用(はんよう)のアンチグレアフィルムなどを用意するとよいだろう。

 カメラはイン(正面側)とアウト(背面側)の両方を備えている。インカメラは約500万画素センサーで、フルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応している。アウトカメラは約1100万画素センサーで、オートフォーカス(AF)と4K(3840×2160ピクセル)撮影に対応する。アウトカメラは少し背面から少し飛び出ているが、付属のFolioキーボードのカバーはそのことを織り込んだ設計となっている。

ディスプレイ 13型液晶ディスプレイは、精細かつ色鮮やか。ただし、光沢加工なので消灯時に自分が映り込んでしまうことに注意したい
カメラ インカメラは約500万画素で、フルHD撮影と顔認証に対応する
カメラ アウトカメラは約1100万画素で、4K撮影に対応する。背面から少し飛び出している

自立させるためにはFolioキーボードのバックカバーが必要

 本体背面にはキックスタンドがない。つまり、自立させるには何らかのスタンドを用意する必要がある。

 本体に付属するFolioキーボードは「正面カバー(キーボード本体)」と「背面カバー」がそれぞれ独立しており、背面カバーを装着すれば自立スタンドとして利用できる。カバーは磁力で本体にくっつく設計となっている。

 デタッチャブルタイプの2in1ノートPCについては、常に「どうやって本体を自立させるか?」という悩みが付いて回る。筆者個人としては、Microsoftの「Surface」のように本体に自立スタンドを装備するタイプの方が好みである。狭い面積でも自立できるからだ。

 ただ、本体の外観や重量を考えると、外付けカバーにスタンド機能を任せる方が有利なのも事実ではある。ボディーの“美しさ”という観点において、XPS 13 2-in-1はSurfaceに対して相当に勝っていると思う。

背面 本体背面。キックスタンドがないため、タブレットとしての見た目は美しい

 Folioキーボードの背面カバーをスタンドとして使う場合、折り方を変えることで「100度」「112.5度」「125度」の3段階で傾斜を付けられる。一方で、キーボードには傾斜を付けられない。

 キーボードのキーピッチは十分に確保されており、LEDバックライトも備わっている。暗所を含めて便利に使える……のだが、キーボード自体の厚みが少ないせいか、ストローク(押し込める深さ)も浅めである。傾斜を付けられないことも相まって、キーボード越しに机を叩いている感覚になってしまう。長時間のタイピングをするのは厳しそうである。

カバー Folioキーボードの背面カバーを折ると、本体に傾斜を着けられる
キーボード キーボードのキーピッチは十分で、変則的なサイズのキーもない。タッチパッドも広めで使いやすいのだが、構造ゆえにキーストロークは浅めである

一緒に持ち運びやすいタッチペン

 本体に付属するXPSタッチペンは、4096段階の筆圧感知と傾き感知に対応している。ペンは自己給電式で、バッテリーはペンに内蔵されている。

 先述の通り、本体上部の充電ポートにくっ付けるとバッテリーが充電される。満充電に掛かる時間は約2時間で、1回充電すれば最長で50日間利用可能だ。

 少し面白い機能として、このペンには「Tile」のタグが組み込まれている。万が一ペンを見失ってしまった場合でも、スマートフォンまたはPCの「Tileアプリ」を使えばペンの居場所を探せる。すぐに見つからなかった場合でも、探知に成功した場合はアプリに通知を出せる。

 筆者はiPadで使っている「Apple Pencil」を何度か室内で紛失してしまったことがある。Tileアプリを使って探せるのは、本当に便利である。

ペン 本体に付属する「XPSタッチペン」。替え芯も1本付属する
充電中 本体上部の充電ポートにタッチペンを載せると充電される。磁力でくっつくので、持ち運びの際も便利である

 イラスト作成や写真のレタッチといったクリエイティブな作業では、高解像度かつ高色域なディスプレイと、XPSタッチペンの相性は最高だろう。筆者はそういった作業をしないので「宝の持ち腐れ」感もあるが、ペンで直接画面に書き込めるのは、PDF資料に直接メモを書き込むといったビジネス用途でも使い勝手がいい。

 文字入力が最低限しかないような作業をする場合、本体とタッチペンだけを持ち出すといった使い方もできそうだ。

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