テキストエディタおよびIMEの準備が整ったら、早速入力してみよう。E Ink電子ペーパーだからといって特に使い方が異なるわけではなく、一般的なノートPCやタブレットと同じように使えばよい。カーソルを移動するには画面をタップすればよいが、Bluetoothマウスを使うことも可能だ。ちなみに、英語と日本語の切り替えは「Ctrl」+「Shift」キーで行う。
ここでポイントになるのは、前述のリフレッシュモードの設定だ。テキストエディタを使って文字入力を行う際、モードが画質優先の「HD」になっていると、文字を入力するたびに画面にリフレッシュされてしまい、使い物にならない。
こうした場合は、リフレッシュモードを「HD」から、スピード重視の「高速」に変更する。こちらであれば多少の残像は残るものの、不要なところで画面がリフレッシュされて注意力を削がれることもなくなる。
この他、文字がかすれて見えたり、背景色が薄くて見づらく感じたりする場合も、やはりこのE Ink設定で調整を行う。正解は1つではなく試行錯誤することになるが、ほとんどの項目はこのE Ink設定の中にまとめられているので、根気よく調整するとよいだろう。
ちなみに、本製品は独自の高速化技術を搭載しているためか、タイピングにきちんと画面の書き替えが(高速モードであれば)追従し、漢字変換でもモタつきがほとんどない。E Ink電子ペーパーとは思えないレスポンスの速さだ。
もちろん、一般的なPCなどでのテキスト入力に比べると遅延はゼロではないが、タイピングの速度がそこそこ高速なユーザーでも、不満は感じないはずだ。JIS配列に慣れたユーザーがUS配列を利用する戸惑いの方が、むしろ大きいかもしれない。
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