ざっと基本的な使い方を把握した上で、本題の専用キーボード付きケースについて見ていこう。
専用キーボード付きケースは本体とマグネットで吸着する仕組みで、ポゴピンを経由して信号のやりとりおよび給電を行う。これらの仕組みは、iPadや日本マイクロソフトの「Surface」シリーズとよく似ている。キックスタンドを搭載したSurfaceのように角度の調節はできないが、そのぶん安定性は高く、機動性もある。
キーボードはUS配列で、キーピッチは実測17.5mmだった。標準的な19mmには及ばないが、キー幅が狭いのは端のキーのみということもあり、押しづらさは感じない。アイソレーションキーはきちんと沈み込みがあり、キータッチも良好だ。iPad向けの純正キーボードでいうと「Smart Keyboard Folio」よりも「Magic Keyboard」に近い。
本製品には、ペンで手書きメモを取るためのノートアプリなど複数のアプリがプリインストールされているが、テキストエディタは含まれていない。そのためGoogle ドキュメントやGoogle Keepなど、好みのテキストエディタを導入して利用することになる。
また本製品は、Onyxキーボードという独自IMEがインストールされており、最近のバージョンアップで日本語入力にも対応したのだが、漢字の変換方法などに非常にクセがあり、ハードウェアキーボードと組み合わせた入力にはあまり適していない。
そのためIMEについても、GboardなどAndroid向けの一般的なIMEをインストールして使用することになる。E Inkとの相性から、あらゆるIMEが問題なく使えるとは限らないが、好みのテキストエディタやIMEを導入できるのは、Google Playストアを使える本製品ならではだ。
それでは、BOOX Tab Ultra キーボード付ケースを取り付けて、テキスト入力専用マシンとして使って見よう。
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