Libero Monitorの画質だが、標準状態ではどちらかというと黄みがやや強い印象だ。OSDメニューでは「ユーザー設定」「鮮やか」「HDR効果」「ブルーライト低減モード」「シネマ」「FPS」「RTS」「色覚調整」などが用意されている。
「HDR効果」にすると白みが強くなり、メリハリのある画質になる。「シネマ」だと若干赤みが強くなり、黒みが増す。「FPS」ではユーザー設定と変わらないが、「RTS」にすると少し明度が上がり、白みが強くなる。
筆者の好みとしては、Windowsのディスプレイ設定で「HDRを使用する」をオンにして「ユーザー設定」で細かく指定するといい感じの表示になり、テキスト入力をしたり、画像を加工したりするといった作業には向いている気がした。またブラウザの視認性も向上したのでこのモードが気に入っている。「鮮やか」でもよかったのだが、若干赤が強く出るようで、Webブラウザで赤字を見たときに文字が少し浮いているようにも感じた。
なおWindows側からHDRを設定をすると、設定メニューの中からは「ユーザー設定」「鮮やか」「シネマ」「FPS」「RTS」しか選べなくなり、画像調整は「明るさ」と「シャープネス」「Super Resolution+」のみとなる。同様に、コントラストや色温度、省電力を設定する「SMART ENERGY SAVING」が無効になる。
上に挙げた「Super Resolution+」は映像の解像感を高めるもので、「High」「Middle」「Low」の3段階から設定できる。これをオンにするとそれぞれのドットが強調され、パキッとした画面になる。ただしあまり上げすぎるとジャギー感が目立つようになるため、常用するならMiddle程度がよいだろう。
Libero Monitorは、外部ディスプレイとして使えるだけでなく、会議室に持ち出してパーティションにかけて使うことができるなど、さまざまな活用が行えるディスプレイだ。多分割してプレゼンテーションに使うファイルを表示させながらメモを取ったりするのも簡単だし、ノートPCなどともUSB Type-Cケーブル1本で手軽に接続できるのもよい。
実売価格は5万円台前半とこなれてきており、保証期間が3年間と長く、この期間に同じ色で光りっぱなしのピクセルが1個でもあった場合は無償修理対象となる無輝点保証が付帯するのも心強いところである。
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