Enterキーの右側にもキーが配置されているため、この手のモデルでは誤ってEnterキーを操作する際にその横のキーを押してしまうこともある。しかしVK300の場合は少し間隔が開いており、入力中の誤操作も少ないように感じた。各キーはキーロールオーバーに対応しているので、どのキーを同時入力してもしっかりと認識してくれる。
こうした入力を実現しているのがV customシリーズのキーボードに採用された「ELECOMN S.P.S Engine for Keyboard」だ。これは応答速度(Speed)、精度(Precision)、安定性(Stability)を高めた新開発のゲーミングキーボード用のエンジンとなる。キーボードではポーリングレート1000HzでデータをPCに送信しているが、この新エンジンによりキースイッチの反応に合わせて最適に入力を検知し、精度と安定性の向上を図ったという。
VK300とVK310は1677万色のRGBライティングに対応する。光り方の調整はエレコムが無償配布しているユーティリティー「EG Tool」で制御できる。EG Toolについては後述するが、光り方はどちらかというと控えめな印象だ。暗い部屋であれば分かると思うが、明るい場合は他の人からはRGBライティングで光っているとは気付かれないだろう。
キーボードのチルトは1段階のみとなる。実測で約9度傾くので、平板な状態よりもチルトで持ち上げた方が打ちやすい。ただしキーボード部分に厚みがあるため、できればリストレストを導入したいところだ。
本体右側面にUSB Type-Aポートが用意されており、ここにVM600PEなどのマウスをつなげて利用できる。このUSB Type-Aポートには、電波障害の原因となるPCからノイズをブロックすると、遅延低減が施されている。このあたりにもエレコムの気合が感じられる。
一方のVK310は、フルサイズのキーボードからテンキーを除いた、いわゆる“テンキーレス”モデルだ。用意されるキー数が90とVK300の71より多いため、独立したファンクションキーを始め、Home/EndやPage Up/Page Downなどのキーも用意されている。
キー配列以外の相違点として、VK300にあったUSB Type-AポートがVK310にはない。内部のスペース的には余裕があるので設けられると思うのだが、省略されてしまったのは残念だ。
VK310のサイズは約366.1(幅)×142.6(奥行き)×37.3(高さ)mm、重量は公称値で約955g、実測値で960g(青軸の場合)だった。キーピッチは約19mmだ。VK300と同様に茶軸/銀軸/青軸があり、軸ごとのキーストロークやアクチュエーションポイントは同じだ。本体のチルトも1段階で、傾斜が約9度なのも変わらない。こちらも有線接続のみで、ケーブル長もVK300と同様だ。
試用したVK310の青軸だが、一般的なキーボードと同じくクリッキーなタイプだ。ただしWebサイトにあるスペック表を見ると、アクチュエーションポイントが約4mm、動作圧が50g、タクタイル圧が60gと、全て茶軸と同じになっている。このため実際にタイプした際の感覚もあまり茶軸と変わらない。茶軸にクリッキーな音が加わったのが、VM310の青軸と言ってよいだろう。
続いて、ワイヤレスマウスの上位モデルを見ていこう。
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