選択肢が広がるゲーミングキーボードとマウス! 「V custom」シリーズにエレコムの本気度を見た(2/4 ページ)

» 2023年02月06日 12時00分 公開
[今藤弘一ITmedia]
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スタンドは1段階でRGB LEDイルミネーション機能を搭載

 Enterキーの右側にもキーが配置されているため、この手のモデルでは誤ってEnterキーを操作する際にその横のキーを押してしまうこともある。しかしVK300の場合は少し間隔が開いており、入力中の誤操作も少ないように感じた。各キーはキーロールオーバーに対応しているので、どのキーを同時入力してもしっかりと認識してくれる。

V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% VK300の正面。LEDランプは左上にまとまっている

 こうした入力を実現しているのがV customシリーズのキーボードに採用された「ELECOMN S.P.S Engine for Keyboard」だ。これは応答速度(Speed)、精度(Precision)、安定性(Stability)を高めた新開発のゲーミングキーボード用のエンジンとなる。キーボードではポーリングレート1000HzでデータをPCに送信しているが、この新エンジンによりキースイッチの反応に合わせて最適に入力を検知し、精度と安定性の向上を図ったという。

V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% 新採用のエンジン「ELECOM S.P.S Engine for Keyboard」

 VK300とVK310は1677万色のRGBライティングに対応する。光り方の調整はエレコムが無償配布しているユーティリティー「EG Tool」で制御できる。EG Toolについては後述するが、光り方はどちらかというと控えめな印象だ。暗い部屋であれば分かると思うが、明るい場合は他の人からはRGBライティングで光っているとは気付かれないだろう。

V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% RGB LEDイルミネーション機能を搭載しており、1677万色で光る

 キーボードのチルトは1段階のみとなる。実測で約9度傾くので、平板な状態よりもチルトで持ち上げた方が打ちやすい。ただしキーボード部分に厚みがあるため、できればリストレストを導入したいところだ。

 本体右側面にUSB Type-Aポートが用意されており、ここにVM600PEなどのマウスをつなげて利用できる。このUSB Type-Aポートには、電波障害の原因となるPCからノイズをブロックすると、遅延低減が施されている。このあたりにもエレコムの気合が感じられる。

V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% 底面4カ所にゴムが用意されている。スタンドの先端にもゴム足がある
V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% キーボードの左側面
V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% スタンドを利用した状態
V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% キーボード右奥(Escキーの上部)にUSB Type-Aポートが用意されており、写真のようにUSBアダプターなどを差してマウスを利用できる。奥にあるUSB Type-CポートでPCと接続する

テンキーレスで独立したファンクションキーを備えた「VK310」

 一方のVK310は、フルサイズのキーボードからテンキーを除いた、いわゆる“テンキーレス”モデルだ。用意されるキー数が90とVK300の71より多いため、独立したファンクションキーを始め、Home/EndやPage Up/Page Downなどのキーも用意されている。

 キー配列以外の相違点として、VK300にあったUSB Type-AポートがVK310にはない。内部のスペース的には余裕があるので設けられると思うのだが、省略されてしまったのは残念だ。

V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% テンキーレスモデルの「VK310」
V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% 上がテンキーレスモデルのVK310、下が65%モデルのVK300シリーズだ

 VK310のサイズは約366.1(幅)×142.6(奥行き)×37.3(高さ)mm、重量は公称値で約955g、実測値で960g(青軸の場合)だった。キーピッチは約19mmだ。VK300と同様に茶軸/銀軸/青軸があり、軸ごとのキーストロークやアクチュエーションポイントは同じだ。本体のチルトも1段階で、傾斜が約9度なのも変わらない。こちらも有線接続のみで、ケーブル長もVK300と同様だ。

V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% V300シリーズと異なり、独立したファンクションキーが用意され、矢印キーも独立して並んでいる
V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% ボディーサイズはVK300より大きくなるが、底面4カ所、スタンドの先端にあるゴム足は共通だ
V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% V310の左側面
V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% スタンドを起こしたところ。こちらも1段階だ

 試用したVK310の青軸だが、一般的なキーボードと同じくクリッキーなタイプだ。ただしWebサイトにあるスペック表を見ると、アクチュエーションポイントが約4mm、動作圧が50g、タクタイル圧が60gと、全て茶軸と同じになっている。このため実際にタイプした際の感覚もあまり茶軸と変わらない。茶軸にクリッキーな音が加わったのが、VM310の青軸と言ってよいだろう。

V Custom エレコム ゲーミング キーボード 青 銀 茶軸 テンキーレス 65% 付属品はV300シリーズとほぼ同じだが、交換用のキートップは2つと少ない

 続いて、ワイヤレスマウスの上位モデルを見ていこう。

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