「東京ゲームショウ2022」(以下、TGS2022)が9月15日〜18日にかけて、実に3年ぶりにオフライン開催された。前回のフル開催だった2019年には、40の国や地域から655の企業や団体が出店したのに対し、今回は37の国や地域、605団体が出展(うち、オンライン出典は国内外合わせて50社)した。
規模の大小があるとはいえ、コロナ禍でのイベントであることを考えると、どれだけ多くの企業や団体がオフライン開催を待ちわびていたかがうかがい知れる。
エレコムの新ゲーミングデバイスの発表、Meta Quest 2の初出展などのトピックを含め、会場で目を引いた製品やブースの様子をお伝えする。
TGS2022の目玉の1つではなかろうかと注目していたのが、エレコムの新しいゲーミングデバイスの発表だ。発表会は、e-スポーツエリアにあるエレコムブースの特設ステージで行われた。
最初に登壇したエレコム 取締役社長 柴田幸生氏は、国内のゲーミングデバイス市場で、97%が海外メーカー製であることに言及した。「これまで30年以上、マウスやキーボードといった入力デバイスを手がけてきたエレコムが、世界で戦う日本のe-スポーツプレイヤーのために、本気で取り組まねばならないという決意から、『ELECOM GAMING V custom』シリーズを立ち上げた」と、新プロジェクト発足の経緯を説明した。
エレコム、ゲーミングデバイス「ELECOM GAMING V custom」シリーズの第一弾製品を発表
今回発表されたのは、有線/ワイヤレス両対応のゲーミングマウス「VM600PE」と「VM500」、有線メカニカルゲーミングキーボード「VK310」「VK300」「VK210」「VK200」だ。
キーボードはキースイッチの違いで複数のモデルが用意されているが、店頭実勢価格はVM600PEが1万4980円、VM500が9980円、VK200とVK210が1万1980円から、VK300とVK310が1万5980円(税込み、以下同様)からとなっている。
ゲーミングマウスは、欧米人より平均して1cmほど小さな日本人の手にピッタリフィットするようなサイズに調節されており、割合の多い右利きに最適化した左右非対称の形状になっている。
接続は2.4GHzの無線もしくは有線で行う。有線接続用のUSBケーブル(約1.5m)はしなやかなため、有線でのプレイ時でもマウスの動きを妨げることがない。
上位モデルとなるVM600PEのセンサーは、PixArt PAW3395DM+D Sensorを内蔵する(VM500はPixArt PAW3311DB)。最高2万6000DPIの解像度を備え、100DPIから100DPI単位で調整できる。最大トラッキングスピードは650IPS(VM500は300IPS)で、検出可能な最大加速度は50G(同35G)だ。ポーリングレートは最大1000Hzで、「業界最速クラスの実行応答速度を実現した」とのこと。
ボディーサイズは両モデルとも約66.5(幅)×約123.5(奥行き)×約42(高さ)mmで、重量は約75gとなる。操作する際に必要な重さと軽さのバランスが最大限に最適化されるよう、緻密に肉抜きしたという。
接地面の広さやマウス本体の滑り具合をカスタマイズできるよう、追加ソール(ゼロエッジソール)と専用グリップシート(フルカバーグリップシート)もパッケージに付属する。専用アプリでボタンを設定するだけでなく、リフトオフ距離も設定でき、ソフト/ハードともにカスタマイズ性の高いデバイスに仕上がっている。
続いて、キーボードを見ていこう。
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