では実際に使ってみよう。本製品の利用にあたっては、映像伝送用のケーブル、具体的にはHDMIやDisplayPortケーブルの接続に加えて、タッチ操作を行うためにUSBケーブルも接続する必要がある。これに電源ケーブルを加えると、計3本のケーブルをつなぐことになる。
ちなみに、本製品は電源内蔵ということもあってかボディーに厚みがあり、ベゼルもそこそこ幅があるなど、昨今流行りのディスプレイほど薄型スタイリッシュなモデルではない。重量も前述のように約4.6kgとかなりある。タッチ対応およびスタンド形状にこだわるならまだしも、そうでなければ本製品より薄く軽い製品はあるので、製品選びにあたっては注意したい。
さて本製品をノートPCと組み合わせて利用する場合は、画面サイズからして本製品がプライマリー、ノートPCがセカンダリーという構成になるだろう。その場合、ノートPCの横に並べるのではなく、本製品を正面に設置し、ノートPCはその脇というスタイルが多くなるはずだが、本製品はスピーカーも内蔵するため、そうした置き方でも快適に使える。タッチ操作もするならばなおさらだ。
縦向きで利用する際、本製品の付属のスタンドは使えないので、市販のデスクトップ用スタンドを調達するか、あるいはディスプレイアームを使うことになる。本製品は背面のポート類も特に挿す向きに制約があるわけではなく、ベゼル幅が上下/左右で均等なので、縦向きで利用する場合も見栄えはよい。
前述したように、静電容量式の10点マルチタッチに対応しており、操作性は良好だ。メーカーの製品サイトには使用例として「ゲームやお絵かき、音楽など」が挙げられているが、法人用途であれば会社の受付に設置する応対用のディスプレイとしても適するだろう。
そして本製品はその構造を生かして、タッチに適した角度に画面の傾きを調整できる。デスクトップ用の据置用スタンドでは、例え角度自体は変えられても、ディスプレイ本体が宙に浮いた状態になるので不安定になりがちだ。そうした意味で、底面がしっかりと接地した状態で角度を保持できるのは、本製品の強みだ。
次にOSDメニューや操作ボタンをチェックする。
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